「広島・長崎 語り手のアーカイブ」公開と、中国新聞掲載のお知らせ

東京大学大学院 学際情報学府 博士課程の森吉蓉子です。
非体験者がつなぐ、戦災の記憶の継承に関する研究を行っています。
現在は、広島と長崎の被爆の記憶にフォーカスをあてて、日々研鑽を積んでおります。

このたび、戦後生まれの被爆体験の語り手たちについてまとめた「広島・長崎 語り手のアーカイブ」を、一般公開いたしました。


本アーカイブは、以下の2点を目的に制作されています。
  1. 語り手たちの「なぜ語るのか」「何をどう語り、伝えたいのか」等の背景・思いを通して、被爆の記憶、歴史を知ること
  2. 被爆者や今日の語り手の逝去後も、語り手の存続が維持されること(先人の活動記録としての利活用)
閲覧はどなたでも可能ですが、現在は平和教育、および継承活動以外の目的でのご使用はご遠慮いただいております。
それ以外での利用目的は、問い合わせフォームをご利用ください。

協力者総数は、広島市と長崎市あわせて52名。
2025年8月26日時点で、
 ・聞き取りが終わった方のお名前34名分
 ・うち、5名分のページ
以上を公開しています。


なお、公開にあたって、中国新聞の山下美波記者から取材をしていただきました。記事は、ヒロシマ平和メディアセンターからも公開されています。


山下記者と、一緒に紙面に登場してくださった語り手・中川俊昭さんへ、この場を借りて心より御礼申し上げます。

※画像はスクリーンショット。



中川俊昭さんのページは、こちらから。


※画像は一例です。



本デジタルアーカイブは、順次制作中です。
あらたな進捗があり次第、当ブログにてご報告します。

被爆者なき時代が迫る中で、その息を絶やすまいとしてきた語り手たちの姿が、より多くの方に届くことを願います。