「長野で平和のかけらの英語版ワークショップ」開催報告 (2024年1月24日、26日)

みなさんこんにちは。

渡邉研修士課程の曹好と申します。平和教育のツールデザインを研究しています。

今回は長野で英語版の平和のかけらのワークショップについてご紹介いたします。

2024年1月24日、26日に、上田染谷丘高等学校で国際教養科の高校生2年生向けに外国事情の授業の一環として「平和のかけら」のワークショップを開催いたしました。

本日の参加者は16名の学生さんと授業の担当の先生sallyとChelsey、アシスタントの村山さんと坂本さんです。


【学習の狙い】


  • 日本の高校生が、戦禍における生活と自分たちの生活とを結び付けて考える想像力と、平和を再構築するための創造力を養う機会を持ちます。
  • 「平和」という抽象的な概念を具体化する。平和な日常生活の大事さを意識します。
  • 平和のために何ができるかについて考えます。

【プロジェクトの報告】

1月24日 ワークショップの導入授業

目的:「平和」と「戦争」を対照的に考え、ワークショップを順調に進めるように準備する。

1.「日常」と「戦争」について考える。

自分の「学校」について考えた後でウクライナの学校に関するデジタルマップとインタビューを見ます。「学校で一番好きな所はどんな所ですか?理由は何でしょうか?」

学校は「友達と遊べるクラブルーム」、「図書館です。良い先生がいます。」の様な答えが出ました。



「楽しい学校は戦争の時こんなところになりました。」でデジタルマップを使ってウクライナ実際の学校の現状を紹介しました。


2.戦前と戦後の町

戦前のウクライナの町リヴィウ(Lviv)について調べー戦後のリヴィウ(Lviv)の写真を見て、感想を書きます。「学校以外のところはどんな感じですか?」Googleの時間検索の機能を利用してリヴィウ(Lviv)について調べます。



「綺麗な町」、「文化中心」の様な答えが出ました。「こんな綺麗な町は戦争の時こんなところになりました。」で戦争の後リヴィウの町の写真を紹介しました。

      

3.「平和のかけら」について紹介する

上の戦争中の写真から、建築、物、人から抽象的なパーツを提出して、平和のストールを再構築する道具です。ビデオで説明しました。



1月26日 ワークショップの日


目的:「日常」は「平和」としての大事さを意識させて、「平和」のコンセプトを具体化して個人かにする。

1.前回の授業の復習、「平和のかけら」についての説明

2.「平和のかけら」作業

現場の雰囲気は賑やかになって、みんな笑いながら「どんなことが平和か」について想像します。

ディズニーランド、家族旅行、ジム、コーヒー屋...色んなストーリーが出ました。




3.プレゼンテーション

三つのグループの学生さんは自分の作品についてプレゼンテーションして説明しました。


「この子供は平和に関する絵を描いています。これから何を書くのが良いかなって考えています。」

「平和の中の子供は爆弾の音を聞くのではなくて、音楽を聞くことができる。閉ざされた地下室にいなければならないではなくて、窓があって外は平和の世界です。」



【まとめ】

今回の平和のかけらは初めて「高校生向け」と「英語版」をやりました。同時に、ワークショップだけではなく、事前の授業はどの様に設計して導入するかについても試みました。

高校生向けバッジョンをもっと自主的なリサーチの部分を加えていく、また、どの様に「自分の日常のストーリ」とSDGsの様な概念と結びつけて平和を説明するかについてもっと考えると良くなると思います。

英語でやるのが「国際化的な視点」を入れる目標と合っていますが、母語ではない言語で自分の感想や気持ちを表現するのが更に難しくなって、授業の先生からの支援が大事になりました。でも、平和教育と英語教育の中の接点を見つけることができたと思います。

これらの課題を続けて考えながら、「平和のかけら」のツールデザインとワークショップデザイン両面を向上いたします。