本企画は、NHK 国際報道2026「ガザの平和を願うVR作品」でも紹介されています。 下記リンクよりご覧になれます。 https://www.web.nhk/tv/an/kokusaihoudou/pl/series-tep-8M689W8RVX/ep/G9VQ8128V3
本イベントは、カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)のセツ・シゲマツ教授のご紹介により実現したものです。当日は、カリフォルニア州立大学のアフラム・ムハタセブ教授らが開発した新しいVRコンテンツの体験を中心に、日米の学生・教員が活発に意見を交わし合いました。
体験会では、本学およびアメリカの大学からそれぞれ約10名、計20名ほどの学生が参加し、国際色豊かな熱気あふれる交流の場となりました。
イベントの冒頭では、プロジェクトの主宰者であるアフラム教授より、「The Phoenix of Gaza XR」の制作背景や、このプロジェクトに込めた想いについての講義が行われました。
アフラム教授はこれまでにも、没入型テクノロジーであるVRを活用し、社会的マイノリティの視点を追体験できるコンテンツの開発に取り組んできました。過去には、宗教的理由から日常の行動に制約があるムスリム女性が、バーチャル空間(Second Lifeなど)を通じて仮想体験を行えるVRなども開発されています。
今回のプロジェクトで題材となったのはパレスチナ・ガザ地区です。本作には、2023年秋の破壊以降の凄惨な光景だけでなく、それ以前の「破壊される前のガザの日常」が鮮明に記録されています。アフラム教授は、「VRを通じて、かつてそこには私たちと変わらない平和な日常が存在していたこと、そしてそれが戦争や大量虐殺によって理不尽に破壊されてしまった悲惨な現実を知ってほしい」と語りました。さらに、「単に被害に『共感(Empathy)』するだけでなく、この問題を自分自身や自国との関係性に引き付け、当事者意識を持って考えてほしい」と、参加した学生たちへ強いメッセージを投げかけました。
講義に続き、参加者はVRゴーグルを着用し、コンテンツを体験しました。体験後には、アメリカの学生によるインタビューやビデオ撮影が行われ、双方の視点から活発な意見交換がなされました。
VRを体験した東大の学生からは、以下のような深い洞察や感想が寄せられました。
- 「まるでその場に立っているかのような圧倒的な没入感があり、言葉を失った。」
- 「これまでニュースの映像でしか見たことがなかった『廃墟としてのガザ』のイメージが、かつての美しい日常の風景と重なり、喪失の大きさを実感した。」
- 「日々の生活の中で薄れがちになってしまう現地の状況に、改めて想いを馳せる重要なきっかけになった。」
- 「平和への願いがより一層強くなった。」
(参考リンク:The Phoenix of Gaza XR 公式サイト https://www.gazaxr.com/ )



