イノベーションのためにはブリコラージュが非常に大きな役割を果たすことが先生の話から理解できた。
ブリコラージュとは「寄せ集めて自分で作る」ことであり、その場にあるものを組み合わせ、
既存の価値とは異なる付加価値を提供することができる(=イノベーション)。
単に、特定の分野に限定したモノだけでなく、多方面から寄せ集めることが重要なのである。
私たちが行っている"Hiroshima Archive"のプロジェクトをみてみる。
多方面から集められた、写真、証言、被害状況のデータは
確かに単体でも重要な資料として成立するだろう。
しかし、それらを集積することで、また新たな視点がみえてくることも多い。
例えば、証言を聞いてもその時の情景を思い浮かべることは難しいが、
そこに当時の写真がマッピングされていたらどうだろうか?
より、証言をリアルに感じることができるのである。
それは当プロジェクトにとって、大変重要なことであり、
新たな価値を生み出しているのである。
ゼロベースからのイノベーションはもしかしたらほとんど存在せず、
結局は既存のモノを組み合わせることで、新しい価値を提供することができるのかもしれない。
卒業制作もその視点は忘れずに制作しなくてはならない。
最後に、渡邉先生からのメッセージを3年生にも送ります。
“「wtnv.studio」はマッピングスタジオではない。”
(山田大輝)