こんばんは、修士2年の佐藤康満です.
2月7日の学内展にむけて研究報告を簡単にさせていただきます.
研究の目的
本研究の目的は、スマートデバイス普及後の社会環境に適した学習方法を体系的に明らかにし、従来の学習ツールよりも学習者の意欲を向上する学習ツールの提案である.調査によって、スマートフォンユーザの半数が学習アプリケーションをインストールしていたが、一方で学習アプリの効果を約5割のユーザが感じていないことも示された.その理由を学習アプリが無料で手軽に入手可能であること、そしてスマートフォンは学習ツールではないことから、ユーザが学習アプリを起動する手順は紙媒体の学習ツール使用するよりも学習意欲を強く求めるからであると考えた.そこで従来の学習アプリよりもユーザに積極性を求めず、学習意欲を向上するようなシステムを実装した英単語学習アプリケーションをケーススタディとして提案する.”スキマ時間”の定義
日常生活の活動の合間に発生する1-20分程の時間の事である.時間制限を加えて定義するのは、自由に使える空き時間と区別するため、そしてユーザが英単語語学習アプリの使用時間を考慮したためである.検証
その後、スキマ時間学習において使用する学習ツールにより、ユーザにどのような影響を与えるか検証した.一週間グループごとに与えられた異なるツールで学習し、その後の本実験のテストの平均点から他のシステムと同等の学習効果がえられた.また、実験後のアンケートの結果から、スキマ時間を活用しプッシュ通知によって問題を提示することで実験参加者の学習意欲が向上されることが示された.よって提案するシステムはスキマ学習において有用性があると考える.しかし一方で、ユーザ自らがスキマ時間の予測の難しさも示された.
▲検証結果
フローチャート
そこで本研究は、主観的なスキマ時間予測の困難さの問題を解決すべく、アプリ実装の際に用いるであろう、スキマ時間を割り出すフローチャートを制作・提案する.前述した検証において、スキマ時間を予測出来た参加者はスキマ時間が発生しそうな時間を予測する際に十分な自由時間が発生しそうな時間で考えるのではなく、行うタスクを基準に考えていくというものである.
▲提案するフローチャート
結果
ここまでに述べた議論を踏まえ,現状の学習アプリケーションはスキマ時間に活用するための適した実装になっておらず、起動させるという手順が学習者の意欲を削ぐことと問題を提起した.また提案したシステムによってスキマ時間に問題を提示した結果,ユーザの学習意欲が向上していた.以上のことから、本研究の目的を達成できたと考える.またスキマ時間を割り出すフローチャートを問題通知システムに組み込むことでユーザと学習問題の接触機会をふやすことでユーザの意欲を高め質の高い学習に寄与出来ると考える.
最後に
僭越ながら後輩達にメッセージを残させていただきます.ゼミ配属が私の時と違って人数制限が明確に設けられ.かなりシビアになっていると聞きました.
中にはも自分の希望通のゼミ配属にならない方もいると思います.
しかし、インダストリアルアートコースはこのゼミ配属だからといって制作や研究内容に制限がつくことはないと思います.
(学部生でも前もって他ゼミの先生にアポイントを取れば相談出来るはずです.)
ゼミ選びの際に悩んだら私なりのアドバイスですが、ゼミ選びの1つの基準として”教授の人柄と自分が合うか”という観点で決めるのもアリだと思います.
学部生は1年間、修士は2年間密に指導していただくので、結構この点は意欲的に制作・研究を進める上で重要だと思います.
第一希望通りのゼミ配属にならなかったり、何をどうしたいか明確になっていなかったら是非その点を考慮してみてください.
私の場合は3年時、やりたいことが明確になっておらず迷走していましたが、ゼミ選びの際は上記の点を考慮し、ネットワークデザインスタジオに来ました.
今思えばよい選択をしたなと思っております.
どこに配属されても不貞腐れず、頑張ってください.
やりたいことがあるなら、貫いて下さい.
そうすれば何かしら道は見えてくると思います.
1つのゼミ選びの基準として頭にとどめていただけると幸いです.
以上です.
読んでいただきありがとうございました.