渋谷アップルストアにて、
海南友子監督によるドキュメンタリー映画「
ビューティフルアイランズ」完成記念
イベントが行われました。
ツバル・ビジュアライゼーション・プロジェクトをご一緒した
遠藤秀一さんにお招きいただき、観客として参加。この映画は、気候変動に揺れる3つの島を見つめたドキュメンタリー作品で、ツバル、イタリアのベネチア、そしてアラスカの
シシマレフ島を取り上げています。会場では予告編も上映されました。
海南監督にイベント後じっくりとお聞きしたところ、ナレーションを含む余計な演出を加えず、また環境保護のメッセージを声高に叫ぶこともせず、島々の「日常」をありのまま、うつくしく伝えることに専念したとのこと。メッセージを読み取り、解釈するのはあくまで観客自身。このスタンスは、我々が行ってきた各
マッピングプロジェクトや
うみあるきのコンセプトにも通じ、強く共感します。公開は7月。とても楽しみです。
イベントでは
Google Earthコンテンツを実際に操作しながらご紹介いただきました(写真左が海南監督、右が遠藤さん)。制作者として、自分以外のひとが操作しているようすを観客として眺めるのは不思議な体験。Google Earth上にツバルの人々のポートレートが表示された瞬間「おおっ」というどよめきが起き、周囲のお客さんはスクリーンに釘付け。イベント終了後の飲み会で皆さんとお話しましたが、遠藤さんの写真作品×デジタル地球儀上の飛翔体験の組み合わせは、それ自身が強い誘引力を持っています。まさに「コンテンツ勝ち」な作品だったなと、観客になってみて改めて感じました。
さて昨夜は、店舗公認で陳列されているMacBook群をwtnv研メンバー(
大門・
高田ゆ・
wtnv)で手作業ハッキング(?)し、「ツバルに生きる一万人の人類 on Google Maps」のコンテンツを表示するという悪戯を仕掛けました。ふつうのお客さんはもちろん、アップルストアのスタッフの皆さんも興味深そうに操作していました。隙を突いてスクリーンセーバが起動してしまうので常時表示とはいかなかったのが残念なところですが。
アップルストアはこうした作品のデモンストレーションにぴったりな空間。ばっちりはまってました。今年度の卒業制作展は
昨年度同様のギャラリーはもちろん、アップルストアでゲリラ的に開催するのも面白いのではないかな。どうですか>卒研生 (wtnv)