20160430

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週報20160430

はじめまして!B4の中原です!

遠隔ゼミも三度目になり、かなり慣れてきました。さらに、今回のゼミは研究室のOBでリッチラボ株式会社に勤めている高田健介さんに来ていただいて、アドテクノロジーについての講義をしていただきました。RTBの成り立ち、広告主と代理店、DSPなどの貴重なお話を聞くことができ現在のWEB広告業界の一端を知ることができました。
とてもありがたいことに、僕の研究内容も広告の研究を考えていて、WEB広告やデジタルサイネージについて現在の情勢を調査し、新たに画期的な手法を考えることを目標としています。なので、高田さんのお話を参考に今後の調査を進めていこうと思います。


来週はGWということもあり、先生のいるアメリカに、はGWはなさそうですが、ゼミはお休みになります。僕も実家の栃木県に帰省しようと思っているので、田舎でじっくり研究について考えてきて、連休明けのゼミで進捗を発表できるようにしたいと思います!
みなさん、よい連休を!それでは、失礼しました

20160422

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週報20160421

はじめまして、学部4年の秦です。よろしくお願いします!

昨日は2度めの遠隔ゼミが行われ、B4を中心に研究進捗の報告をしました。
私自身も既に卒業制作について考え始めていますが、まだまだ完成イメージがぼんやりとしていて、不安がかなり大きいです。先生にご指導いただきながら不安や疑問を解消していきたいと思っています。
次に週報を担当する頃には自分の研究について詳しくお話できるようにします!頑張ります!

同期のメンバーの研究について話を聞いていると、それぞれ個性あるテーマで進めていこうとしているようで、似ている点もあるように感じました。今までの大学3年間の生活では、他の人の作品の制作経過をじっくり聞く機会がなかったので、みんなが真剣に話をしている姿さえ新鮮に思えます。
これから研究や制作をすすめていく中で、たくさん意見交換できるような仲になるのが目標です!

それでは、失礼致します。

20160414

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週報20160414

初めまして、今年から学部4年の山下悠介です。先週の初めてのゼミで渡邊先生がボストンへ旅立ってしまったので、今日から東京とボストンによる遠隔ゼミがスタートしました。

僕たちは午前11時からゼミが開始なので、渡邊先生は前日の午後10時からゼミを行ってもらいました。お疲れのところありがとうございます!
B4の僕たちは、本格的に渡邊先生のゼミを受けるのが初めてなので、目的、手法、検証、結論からなる4文の書き方に沿った説明ができるように、時間をかけてゼミを行ってもらいました。途中僕たちはお昼休憩を、先生は夜食のヨーグルトを食べながら日本時間で午後5時頃まで、ゼミを行いました。ボストンの時刻は午前4時。先生、お疲れさまでした。遠隔のゼミは、skypeとslackを使いながら行ったので、距離を感じさせずにスムーズにゼミを行うことができました。

ゼミの後は、先輩たちを中心にゼミの歓迎会を開いていただきました。買い出しに行って、お菓子とお酒を買い、研究室で談笑しながら飲みました。
以前、アーバンデータチャレンジで賞を取った際にいただいたTOYODA BEERを山浦くんが自宅から持ってきてもらったところ、BEER好きのキム先生がBEERをもらいに研究室まで遊びに来ました。また、山浦くんは、手作りの紅茶のタルトも持ってきてくれたので、研究室のみんなで美味しくいただきました。

初めての研究室、かつ渡邊先生も不在で不安だらけだったのですが、優しい研究室の先輩や、最新のITテクノロジーによって不安は解消されました。
これから、卒業研究や、プロジェクトなどで忙しくなるとは思うのですが、それを上回るほどの期待とワクワクを感じることができました。これからの研究室生活が楽しみです。


20160406

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「UNISEC Earth|手作り人工衛星デジタルアーカイブ」 公開

UNISEC Earth|手作り人工衛星アーカイブ
首都大学東京システムデザイン学部の渡邉英徳研究室(インダストリアルアートコース)・佐原宏典研究室(航空宇宙システム工学コース)・大学宇宙工学コンソーシアム(University Space Engineering Consortium, UNISEC)は、大学・高専学生による手作り衛星(超小型衛星)と缶サット(超小型の模擬人工衛星)の成果をデジタル・アース上にまとめたデジタルアーカイブ「UNISEC Earth|手作り人工衛星デジタルアーカイブ」を公開しました。

■UNISEC Earth|手作り人工衛星デジタルアーカイブ
http://unisec.info/

以下の2つのコンテンツが用意されています。各々は画面内のボタンで切り替え可能です。PC・スマートフォンのウェブブラウザに対応しています。

■手作り人工衛星デジタルアーカイブ
三次元のデジタル・アース上に手作り人工衛星の姿と軌道をインタラクティブに可視化しました。衛星のアイコンをクリック、あるいは左上のメニューから選択することで、各々の詳細情報をみることができます。さらに衛星のアイコンをダブルクリックすることで、自動追尾を開始します。
http://satellite.unisec.info/

デジタル・アース上を飛翔する人工衛星
人工衛星を自動追尾

■「缶サット」マッピング
世界中で活動している「缶サット」製作チームについての情報を、デジタル・アースにマッピングしました。アイコンをクリックすることで、各チームの写真や紹介動画、衛星についての説明資料などが表示されます。投稿システムも用意されており、今後も、新たな情報が随時投稿されていきます。
http://cansat.unisec.info/

世界中の「缶サット」製作チームの情報を表示
関東近辺の「缶サット」製作チーム

この事業は文科省・宇宙航空科学技術推進委託費の支援によるNPO法人大学宇宙工学コンソーシアムの事業の一環として行われており、制作に当たっては、首都大学東京・渡邉英徳研究室の「ヒロシマ・アーカイブ」(2011年7月発表)などの「多元的デジタルアーカイブズ」の技術を応用しました。

「手作り人工衛星アーカイブ」制作メンバー
  • 小宮慎之介、佐野大河(首都大学東京大学院 システムデザイン研究科 インダストリアルアート学域 博士前期課程2年)
  • 渡邉英徳(首都大学東京 システムデザイン学部 インダストリアルアートコース 准教授)
大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)について
大学・高専学生による手作り衛星やロケットなどの実践的な宇宙開発活動を支援することを目的とする特定非営利活動法人(NPO)です。2003年2月にNPO法人として認定され、現在は50大学・高専から70団体が参加し、学生会員は900名を超えています。2010年から国際活動にも力を入れ始め、2013年には世界各地のUNISECローカルチャプター(現在13カ国に設置)の横断組織となるUNISEC-Globalが設立されています。

20160314

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デジタルアーカイブとジャーナリズム/ジャーナリズム・イノベーション・アワード最優秀賞 #jcej

沖縄戦デジタルアーカイブ
ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016」(主催:日本ジャーナリスト教育センター)が講談社にて3/12に開催され,首都大学東京 渡邉英徳研究室,沖縄タイムス,GIS沖縄研究室で共同制作した「沖縄戦デジタルアーカイブ 〜戦世からぬ伝言〜」が最優秀賞を受賞しました

一次予選で総数307票のうち23票を獲得し,一位通過.決勝プレゼンテーション後に行われた決戦投票でも一位となり,最優秀賞に選ばれました.他のファイナリストは,日本経済新聞社の「データディスカバリー」,朝日新聞デジタル部の「築地 時代の台所」,読売新聞社の「検証・戦争責任」,宮崎てげてげ通信の「2015年テゲツー!で最もよまれた記事は?」,そしてステルスマーケティング問題を追及して話題となった山本一郎さんの作品でした.

写真:The Page記事より
なお昨年のアワードでは,渡邉英徳研究室の「台風リアルタイム・ウォッチャー」が最優秀賞,沖縄タイムスの「地図が語る戦没者の足跡」がデータジャーナリズム特別賞に,それぞれ選ばれました.表彰式の壇上で,沖縄タイムスの與那覇里子記者と「これはご縁なので一緒にやりましょう」と意気投合し,共同制作に至ったものです.

この例をはじめ,近年,新聞社とのコラボレーションの機会が増えています.長崎新聞社(ナガサキ・アーカイブ),中国新聞社(ヒロシマ・アーカイブ),朝日新聞社(東京五輪アーカイブ東日本大震災アーカイブ),沖縄タイムス(沖縄戦デジタルアーカイブ),そして岩手日報社(震災犠牲者の行動記録マップ)といった実績があります.月刊「Journalism」に寄稿した記事でも触れたように,私たちがナガサキ・ヒロシマから継続的に取り組んできた「多元的デジタルアーカイブズ」の手法と,ジャーナリズムは相性が良いのかもしれません.

多元的デジタルアーカイブズでは,掲載する資料をダイジェスト化せず,デジタル地球儀に「そのまま」載せています.その際に,資料の元となった「ひと」の顔写真を,アイコンとして用いています.このことによって,資料の「内容」の一部を摘まず,そのままのかたちで伝えるとともに,各々の「関係」と「量」をともに俯瞰する手段を提供することができます.さらに顔写真のアイコンは,人々の息づかいを表現するとともに,各資料を識別しやすくします.

ヒロシマ・アーカイブ
こうしたアーカイブの特徴は,広い「面積」を活かして紙面を「構成」することができる,新聞本来のかたちと似ています.新聞は近年デジタル化し,PCのディスプレイやスマートフォンの画面が主要なインターフェイスとなりつつあります.紙面に比べると「面積」が小さいため,各記事の「関係」は示しづらい.いきおい,記事のダイジェストである「見出し」を並べ,「量」を示す傾向にあります.その結果,各々の記事の関係や文脈を示しづらくなっているように思われます.私たちの手法は,こうした弱点を補うものとして捉えられているのかも知れません.

さて,ブースにいらしたBuzzFeedの古田大輔さんには「データの出自と文脈をウェブサイトできちんと記述した方が良い」というご指摘をいただきました.然りだと思います.例えば「沖縄戦デジタルアーカイブ」においては,記者と戦争体験者の信頼関係にもとづいて,密度の高い証言の収録と,戦時下における行動軌跡の再現が実現しています.「震災犠牲者の行動記録マップ」についても,同じことがいえます.しかし,前述したデジタルアースのインターフェイスに,こうした「信頼関係」が十分に表現されているとは,必ずしも言えません.

この信頼関係の構築が,ジャーナリズムの礎となっているはずです.これは,研究者と研究対象のありようにも似ています.私は講演などにおいて,口頭で,あるいは「アーカイブ活動」をとらえたテレビ映像の紹介を通して,この信頼関係に言及してきました.しかし,アーカイブにダイレクトにアクセスするユーザに,この点を伝えることは難しい.今後は,デジタル・アースの向こう側にある「人々のつながり」も,インターフェイス上に表現する必要があるのかも知れません.日々,模索していきたいと思います.

20160309

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震災犠牲者の行動記録マップ「忘れない」公開


首都大学東京 渡邉英徳研究室と岩手日報社は共同で、東日本大震災から5年を迎える2016年3月、岩手県における震災犠牲者の「地震発生時」から「津波襲来時」までの避難行動をまとめたデジタルアーカイブ「忘れない~震災犠牲者の行動記録」を制作しました。



2011年3月11日午後2時46分、そして津波襲来時にどこにいたのか、犠牲者の所在を遺族に取材し、データを集めました。

本コンテンツでは、居場所が詳細に判明した犠牲者1326人について、被災地の震災直後の立体的な航空写真・地図と組み合わせ、避難行動を可視化しています。さらに、ご遺族の了解を得た犠牲者687人については、氏名と当時の行動も閲覧できます。なお、被災直後及び1974-1978年の空中写真レイヤには、国土地理院のタイルデータを利用しています。

岩手日報社は、震災犠牲者一人一人を紙面で紹介するプロジェクト「忘れない」や、災害から命を守るための連載「てんでんこ未来へ」を展開しています。今回は、その集大成として、犠牲者の避難行動を詳細に分析・可視化しました。このことにより、犠牲者の声なき声を可視化し、一人でも貴い命を失わないよう、震災の教訓として後世に残していくことを企図しています。

制作にあたって、渡邉英徳研究室が「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」「東日本大震災アーカイブ」「沖縄戦デジタルアーカイブ」などで培ってきた「多元的デジタルアーカイブズ」の技術を応用しました。オープンソース・ソフトウェアを活用し、PCとスマートフォン・タブレット端末からも閲覧することができます。

さらに紙面ではアーカイブを活用して避難行動について分析し、「避難所を過信せず、少しでも高い場所へ」などの提言を行い、デジタル技術との融合で紙メディアの可能性を広げていきます。

20160228

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ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践

20160228 21:50


お世話になっております、D3原田真喜子です。

平成18年に同大学システムデザイン学部インダストリアルアートコースに入学し、早10年経ちました。 


卒業制作「Independence Archive of Bangladesh」
修士研究「Web集合知における特徴語抽出と感情メタデータ付与による概念体系の視覚化」 博士研究「ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践」

 をテーマに掲げ、学んできました。 


情報社会と呼ばれる現在、私たちは「メディア(媒体)」を通して情報を獲得します。 日本国内において、やはり情報を統括するのはマスメディアでしょう。 しかし、ソーシャルメディアが普及した現在、このコンテンツからマスメディアでは網羅できないニッチな、しかし諸課題の本質を訴える情報を 見いだすことができます。 このように、マスメディアでは取り上げられないような情報を扱うメディアを「オルタナティブメディア」と呼びます。 つまりソーシャルメディアはオルタナティブメディアの側面を持つと考えられます。 


しかし、ソーシャルメディアの情報受発信を支援するWUIは、即時性・話題性を重視したうえ、ユーザ間のプライベートなコミュニケーションを支援するものとして設計されてきました。 さらに、そのWUIは定式化する傾向にあります。 この場合、ユーザのメディア・リテラシーの程度によっては、「マスメディアでは網羅できないニッチな、でも諸課題の本質を備える情報」を持つコンテンツが適切に伝達・理解されないことが懸念されます。 また、オルタナティブメディアの側面からソーシャルメディアを見た場合、特定少数のためのメディアとして理解されがちであったオルタナティブメディアに「一般市民の参加」を促すことが期待されています。


そこで、私はこの課題を補うために「ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践」を研究テーマとして掲げました。


本研究では、ソーシャルメディア上の「つながり」と「集合知」について、これらの特性に影響を与える「ユーザの感性」に着目する情報デザインの創出・実践・公開・検証を通して、ソーシャルメディア・コンテンツの意識化にアプローチしました。
ここでは「足湯のつぶやきBOT」「Babeem」「コトバノキ」の3つのケーススタディを通して検討を行いました。 その結果、提案手法から情報拡散・多角的な情報理解と既存のWUIとは異なる語の知覚を支援する効果を確認することができ、オルタナティブメディアとしてソーシャルメディア・コンテンツを扱うための一つのモデルを示すことができたと考察しました。 


本研究のアプローチによって、既存のメディアでは埋没していた、社会における多様な事象を人々に伝えることを支援することができます。 さらに、ソーシャルメディア・コンテンツを介してオルタナティブメディアに一般市民の参加を促すことが期待されます。 オルタナティブメディアとソーシャルメディアを架橋するコンテンツの利活用を促進する本研究の成果は、社会的課題を解決するための一つのメディアのあり方になりうると考えます。


 さて、私は上記の研究に取り組みつつ3人の子を出産・育児してきました。 「大変でしょう?」と問われることも多いのですが、正直「大変でした」。 しかし、この大変さはあくまで自身のキャパシティに由来するものであり、「学生だから」「育児中だから」といったことではありません。 というのも、大学・地元・友人知人家族の優しいサポートに恵まれていたので、このキャパシティを十二分に補うことができました。

10年の学生生活のうち、5年間は子供がいました。うち2年間は大学に0歳の子供と一緒に通いました。


指導教官である渡邉先生は、子供の関係で欠席しがちだったり、研究室に子連れで行くことを快諾してくださいました。また、研究のみならず、研究者としての姿勢や人間的な品行についても多用な指南をいただきました。
研究室では、ゼミ生が子供をあやしてくれました。また、泣いても嫌な顔一つせず付き合ってくれました。
他研究室の先生方は、キャンパスでお会いするたびに声をかけ、励ましてくださいました。
大学事務の方も、子供を抱えながらギリギリな書類提出ばかりで、郵送手続きを多用しましたが、いつも真摯に接してくださいました。
授乳室が欲しいと相談したらすぐに手配をしてくれました。
生協の方は、「赤ちゃん元気?」と顔を覚えて、声をかけてくれました。重たい荷物を購入した時は、運ぶのを手伝ったりしてくださいました。
学会やコンペでお会いした方々も、不安定な研究生活を応援してくださいました。
研究のためにAPIを使用するときは、APIのみならず研究についてまでアドバイスをいただきました。
地元の友人知人は、忙しい時に子供を預かって遊んでくれました。
旦那さん・両親・義両親は、学生であることを許してくれた上に学会や発表のときに子供を見てくれました。 


今回、学位審査を無事に通過できたのも、(ここには書ききれませんが)これまで助けてくださった皆様のおかげと感謝しています。


 今、研究者としてのスタートラインに立つことができたと思っています。 今後も研究者として、デザイナーとして、エンジニアとして、アーティストとして、自身の興味関心の赴くままに活動していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。


 最後にネットワーク研後輩たちへ


本当に色々とお世話になりました。わがまま放題でご迷惑をおかけしました。
 1期〜7期までのゼミ生と一緒に研究生活を送ることができました。一緒に学ぶことができて幸せです。 

来年度以降のゼミ生は、楽しく研究を遂行してください。 ネットワーク研は、テーマが自由です。いい意味でやりたい放題です。でも、決めたテーマについてどのようにアプローチするのか、スケジュールを立てるか、研究の進捗報告などについてはシビアです。頑張って下さい。あと、卒業制作に取り掛かると体調を壊す人が多くなります。どうか体調管理に気をつけて下さい。困った時は、研究室のお姉さんに相談するといいと思います。美味しそうな匂いのものを提供してくれると思います。 個人的な感想ですが、最近はネットワーク研の色がまとまってきていると思っています。うれしいことです。 でも誰か、明後日な方向の研究課題を実践してみてください。楽しみにしています。

20160217

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ウェザーニューズにて卒業・修了制作展紹介



ウェザーニューズ「SOliVE24 ch」にて,卒業・修了制作展「mix juice展」が紹介されました.キャスターの宇野沢達也さんがご来場され,その翌日に放映されたものです.10分を超える時間を割いて,詳細にご説明いただいています.本当にありがとうございます!

20160211

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「押韻」の歴史的変遷と現代における「ライミング」活用の架橋


こんにちは、修士2年の岸岡信伍です。
今回は、修士研究の紹介をさせていただきます。

みなさんは「ライミング」という言葉はご存知でしょうか?
あまり身近な言葉ではないかもしれません。
では、「押韻」という言葉はどうでしょう?
「押韻」は「ライミング」を日本語にしたものとされていますがこちらもピンと来ないかもしれません。
一応みなさんは「押韻」を学校教育で漢詩の勉強をするときに一度習っているはずです。
偶数句末で同じ音の漢字が置かれるだとかそういうものです。
「押韻」は“詩歌などで,同一または類似の音韻をもった語を一定の箇所に用いること.韻を踏むこと”とされており漢詩だと「深(しん)」「心(しん)」「金(きん)」「簪(しん)」のような(in)の音で共通するものが韻だということになります。
日本語の場合は
 ・おとな(ooa)
 ・ことば(ooa)
と、(ooa)の母音が共通しているこれらの言葉が韻であり、韻を繰り返し用いることが韻を踏む「押韻」ということになります。
学校で扱う「押韻」が漢詩のみであることからも、韻を踏むという表現は日本の文学ではあまり活用されず顕著な発展をみせていません。
一方、欧米言語で「ライミング」はシェイクスピアの時代にはすでに確立されており、現在の活用の幅は文学だけでなく歌謡曲、童謡、さらに教育とかなり広いものになっています。
ところが、1980年代にヒップホップミュージックが輸入した後、ラップで韻を踏むことを「ライミング」とし、日本語での韻表現は発展していきます。そして現在の日本語ラップでは韻を踏むことは当たり前になっています。
私の研究の目的は、日本で定着しなかった「押韻」と、日本語ラップで当たり前に活用されるようになった「ライミング」を結びつけて論じることです。

このブログでは論文の構成についてざっくり説明させていただきます。
図 論文の構成

 第2章では、九鬼周造氏の「日本詩の押韻」を主な関連資料としてヒップホップミュージック輸入以前の文学における日本の「押韻」の変遷を辿り、「押韻」を再解釈しました。日本で「押韻」は定着しませんでしたが、文学で活用するための試みは何度かされていきました。「日本詩の押韻」では、日本の「押韻」の歴史的事例と欧米言語の韻表現の事例から、日本語詩における「押韻」発達の可能性と採用のための考慮について論じられています。

 第3章では、「押韻」の再解釈から、ヒップホップミュージック輸入後の「ライミング」発展の変遷を読み解き、従来の「押韻」と日本語ラップにおける「ライミング」の架橋を試みました。九鬼氏の「押韻」の解釈を日本語ラップの「ライミング」の変遷に当てはめることで、日本語での韻を踏むことの共通点、また「押韻」に対する「ライミング」の発達における有利な点を得ることができました。
 第4章では、欧米言語、特に英語におけるライミングの事例をサーベイし日本語での「ライミング」を明らかにしました。これにより、文化の違いや言葉の性質の違いによる「ライミング」への影響を示すことができました。

ここまでで

・日本語の「押韻」の歴史的変遷の整理
・欧米言語におけるライミングのサーベイ

以上2つのアプローチにより研究目的(日本語における「押韻」の歴史的な変遷・現状と,現代の 日本語ラップにおける「ライミング」のありかたを架橋すること)を達成することができました。第5章では、さらに、「ライミング」に対する一般的な実情を捉えるために基礎調査を行い、第6章ではここまでの結果を踏まえ、「押韻」と同義とされている「ライミング」の再定義を行いました。

 今まで文学で定着しなかった「押韻」と、日本語ラップで発達した「ライミング」を結びつけて体系的に論じられる研究はされてきませんでした。本研究は韻を踏む表現を獲得した「ライミング」について論じたもので、今後の日本語表現拡張の一助になると考えられます。
また、みなさんにとって馴染みのない「ライミング」というものを再定義することで、「ライミング」の鑑賞、制作を助ける客観的価値を共有することができたと考えられます。

 私の研究は参照している事例も多く検証の一つ一つをブログで紹介することは難しいのですが、2/12~15まで行われるネットワークデザインスタジオ卒業・修了制作展2016に可能な限り在駐するつもりですので興味のある方は話しかけてください。お話しましょう。
ご来場よろしくお願いします。




最後に私は2009年に首都大学東京のインダストリアルコースに入学し、今年大学院を卒業するので、大分長い期間在籍していたことになります。特にネットワークデザインスタジオにはお世話になり、

ナガサキ・アーカイブ
沖縄平和学習アーカイブ
START ON AIR!
アチェ津波アーカイブ
佐賀・肝炎マッピング

と多くの活動携わり、様々な経験を得ることが出来ました。
ネットワークデザインスタジオではインターネットの力で人を動かすこと、もっと根本的には人と人とのつながりで社会に影響を持てることを一貫して学ぶことができました。
卒業後は、インターネットのお仕事をすることになっています。ネットワークデザインスタジオの経験が活かされる職場だと思います。
今まで、真摯にご指導していただいた渡邉先生、プロジェクトを共にした仲間にこの場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

以上!したっっっっっっ!!!!!

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少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践

少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践
こんにちは!
新疆ウイグル自治区ウイグル族出身のM2のグリズバ・パリハティです。
これから私の研究について説明させていただこうと思います。
わたしの研究テーマは「少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践」です。
皆さん、ウイグルってご存知ですか?
たぶん知らないと思います!涙


 本研究の目的は,少数民族の情報を世界に発信することです。
特に,国際情勢等の情報とくらべて埋もれがちな「少数民族の文化」についての情報を,人々に伝えることを主眼に置きます。
そして筆者自身が,少数民族のひとつウイグル族の出身であることから,本研究ではウイグルの文化情報の発信をテーマとします。
 本研究ではアンケートによる人々の意識調査と,ウェブデザインの傾向についての調査を行い,ウイグルの文化情報発信についての現状を把握する.次いで,その結果に基づいて,以下のアクティビティを実践する.

l   デジタル地球儀を応用した作品展示
l   SNSでの情報発信
まず,ウイグルの文化についての理解度についてアンケート調査を実施した結果,ウイグルの文化情報が十分に伝わっていないことが分かりました。
その結果に基き,デジタル地球儀を応用してウイグルの文化情報である観光地と人々の姿を紹介する展示作品を制作し,展示を行った.鑑賞者の感想から,作品を通して,ウイグルの文化情報が伝わっていることが分かりました。



  作品「ようこそウイグルへ」

               観光地の写真のマッピンッグ
                  人々の姿

さらに,既存のウイグルに関するウェブサイトのデザインとコンテンツを分析した結果:
  • 「 動線が複雑で情報を探しにくい 
  •  写真が古くて解像度が低く,美観に乏しい
  • 文字数が多くて、コンテンツ読みづらい
  • 虚偽の情報が掲載されている
  •  写真と説明が一致しない 」の課題を見つけました。 

  
          
                      動線が複雑で情報を探しにくい 

         
                   写真が古くて解像度が低く,美観に乏しい

          
                   文字数が多くて、コンテンツ読みづらい

             
                 虚偽の情報が掲載されている 写真と説明が一致しない
                     (ウルムチではなく、カシュガル)
           
                 虚偽の情報が掲載されている 写真と説明が一致しない
                   (商店街ではなく、ウイグルダンスの様子)


 この結果を踏まえて,SNSFacebook)を活用し,信憑性が確認されている写真とテキストを中心して,ウイグルの文化情報を発信しました。
SNSでのシェアを通してコンテンツが伝播し,ユーザにウイグルの文化情報が伝わっていることが確認されました。

        
ウイグルウェディングの様子
公園で写真やんビデオ撮っています

        
  ウェディング夜レストランの様子
        
ウイグルの建築「大門」
        
             ユールッパ式な結婚式も流行っています
        

FACEBOOKページ「ようこそウイグルへ」
 ウイグルのダンス


                
こまでの活動を通して,事前の知識を持たない人々にウイグルの文化情報を伝えることができた.以上のことから,本研究の目的は達成されたと考えます。
本研究の成果は,ウイグル以外の,さまざまな少数民族の文化情報発信のための一助となり得ます。
2月12日より開催の学外展では私の作品以外にも、みんなの個性豊かな作品を展示いたします。
ご興味のある方はぜひお気軽にお立ち寄りください。会場にてお待ちしております。