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「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」 出版のお知らせ

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(6/24)東京大学 渡邉英徳研究室 公開ゼミのお知らせ

6/24(水)11:00より,東京大学大学院 渡邉英徳研究室の公開ゼミを開催します。ご参加を希望されるかたは,下記のフォームからお申し込みください。

「COVID-19に関するアーカイブ活動の呼びかけ」新型コロナウイルス感染症に関するデジタルアーカイブ研究会

デジタルアーカイブ学会ウェブサイトより転載 「COVID-19に関するアーカイブ活動の呼びかけ」 2020年5月10日
新型コロナウイルス感染症に関するデジタルアーカイブ研究会
現在、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の感染拡大を受けて、社会の各層でさまざまな取り組みが行われています。

あらゆる点において、最も尊重されるのは人命であり、人命を守る医療の維持であることは言うまでもありません。

しかし、COVID-19に向き合うためには、感染症の実相や社会のありさまを正確に記録することも欠かせません。事実、今回のCOVID-19禍において、私たちはこれまでの疫病の歴史、たとえば約100年前のパンデミック「スペインかぜ」の記録などからまなべる点は多々あるはずです。
1918年「スペインかぜ」パンデミックの際に撮影された,アメリカ・カンザス州フォート・ライリーのキャンプ・ファンストン緊急病院のようす。ニューラルネットワークによる自動色付け+手動補正。 pic.twitter.com/7UmHdrs6VR — 渡邉英徳 (@hwtnv) April 22, 2020 しかし今回、過去の疫病の教訓が十分に生かされているとは言えません。今後の社会においてCOVID-19と相対していくためには、歴史に残るであろう現在の社会の状況を、仔細に記録していくことが肝要です。

そこで私たちは、図書館・博物館・自治体・大学・産業など、社会状況の記録に関心を持つみなさんに向けて、いま社会が直面しているCOVID-19に関する「アーカイブ活動の推進」を提案します。たとえば、次のような取り組みが考えられるでしょう。
市民による情報の収集活動を、十分に安全を確保することに留意したうえで、可能な範囲で支援することメディア報道や各種情報発信の内容をアーカイブすること自らの組織(たとえば自治体であれば対策本部等)や地域の記録をアーカイブすること ※アーカイブの手段については、デジタル・アナログを問いません

以上はあくまで例に過ぎません。私たちは、COVID-19に関するアーカイブ活動が本来地域の情報集積のハブである図書館・博物館等を中心として実施されることを切望しています。また、本研究会としても活動への協力を惜しみません。アーカイブ活動に関するご相談をお気軽にお寄せください。

なお本研究会は、デジ…

ふるさと納税制度を用いた着地型観光のモデルの研究-東京都大島町におけるケーススタディ-

こんにちは。
首都大学東京大学院修士2年の福山です。
今回の投稿では私の修士研究について紹介させていただきます。


私は,「地域の人との交流を産む観光モデルについて検討する」ということを目的とし,修士研究を行ないました。


近年,観光者が行なう観光形態は,自分の趣味嗜好を重視できる”着地型”の観光に変わって来ています。
その中で観光を通したまちづくりなどの側面を持っている「着地型観光」について着目しました。

着地型観光とは,「地域住民が主体となって観光資源を発掘,プログラム化し,旅行商品としてマーケットへ発信・集客をおこなう観光事業への一連の取り組み」として定義されています。これは観光を開発する主体が企業から地域へと変わってきたことを指しています。
しかしこれには,”発地型”の観光では,売り手・買い手として捉えられていたものが,”着地型”の観光としては,ホスト・ゲストへと取引の主体が変わっただけであるとの指摘があります。






また,山村は次世代ツーリズムが向かう行く先として「新たな文化創造につながる感性的ネットワーク(架け橋)構築の一形態としての観光」を目指すべきだと示しています。
「コト」を消費することを共有することにより,「観光」を通して,単なるホスト・ゲストの枠組みを超える,観光者と受け入れ側の多様な関係が求められていると考えました。


本研究では観光を,共有すべき価値を見出すための「観光」と位置付けました。
共有すべき価値として,本研究では観光を通して地域の受け入れ側と観光者の対等なコミュニティを築き上げることを目指し、そのためには,観光を通した「交流」が必要であると考えました。


このことから,前述した「地域の人との交流を産む観光モデルについて検討する」という目的を設定いたしました。

またそのためには,「文献調査と現地調査の結果を元に,ふるさと納税制度を用いた着地型観光のモデルを提案する」ことと設定しました。

ふるさと納税制度には,返礼品を巡る課題があり今回の研究において着地型観光ととても親和性が高いと考え,このように設定しました。



その後に本研究の対象を,ふるさと納税制度に関心が高い主婦層が含まれている核家族と設定しました。また,モデルの要件として以下の受け入れ側のガイドラインを定めることにしました。

地域資源を生かした観光資源の抽出対象家族に対して事前ヒアリング…

擬態するポートレート -肖像写真と風景写真の可逆変換体験によるプライバシー観の変化の表現-

こんにちは. 東京大学大学院 学際情報学府 文化・人間情報学コース修士2年の中原貴文です。 この投稿では、自分の修士研究についてご報告します。
修士研究では,「顔」にまつわるプライバシー観のありようについて再考するきっかけを提供すること,を目的として取り組みました. そのために,情報環境における「顔」の保護手段として「肖像写真を風景写真に擬態させる」体験を提供するメディアアート作品「擬態するポートレート」を制作しました.
作品を実現するために以下のシステムを開発しました.まず,色相・彩度・明度の平均と標準偏差を用いて,肖像(入力)画像と色彩が類似した風景画像をDBから検索し,目的画像とします.次に,ColorTransfer法により目的画像に色調を転写します.さらに全ての画素を輝度・色相でクラスタリングし,マッピングした結果に基づいて画素を並べ替え,目的画像を擬似的に再現します.



このシステムを用いて,肖像・風景写真の変換を体験する展示作品と,変換前後の写真を見比べるために,それぞれの写真をプリントアウトし比較できるポスターとアルバムを制作しました.この作品を通して,自分自身の情報をコンピュータシステムに委ねる危険性・プライバシーの主体的な管理の重要さを,人々に提示することを目指しました.加えて,学内・学外にてそれぞれ展示を行い,行動観察と体験者の「気付き」を確認するためのアンケートを実施しました.

(東京大学制作展Extra2019 展示)
(展示の様子)
行動観察の結果,両方の展示で,変換される過程を見て驚いたり,変換前後の写真を見比べるようすが観察され,多くの人に「顔」を取り巻く社会状況に抵抗するという概念を伝えることができ,そのことが肯定的に受け取られているようでした.また,学外の展示におけるアンケートでは,作品を通じて個人の肖像写真のやり取りについて明るい期待を抱いていること・プライバシーと付き合う姿勢に前向きな考えが生まれてることがわかりました.このことから,体験者の中で「顔」にまつわるプライバシーについての意識の変容が生まれていることが読み取れました.
これらのことから,制作したシステムを用いた作品の展示と肖像・風景写真の変換体験により,「顔」にまつわるプライバシーについて再考するきっかけを提供できたと考えます.
この研究では,情報社会…

埋もれた「らしさ」の提示

こんにちは
首都大学東京大学院、修士2年の花岡です。

今回の投稿では、私が2年間かけて取り組んだ修士研究の紹介をしたいと思います。

私は『現代社会において埋没した「らしさ」を提示するメディアアート作品の制作』というテーマでこの2年間修士研究を行いました。

この研究では、個人の「らしさ」が顕著に表現されている「顔」を用いたメディアアート作品を制作し、鑑賞者(体験者)自らの「らしさ」がその場で他人の「らしさ」に飲み込まれ、埋もれてしまう様を表現することで、現代社会において個人の「らしさ」が埋没していることへの気づきを人々に与え、アイデンティティのありようについて再考する機会を提供することを目的としました。

この作品を制作するために、「顔」が主題となっている写真5000枚を利用して、作品の体験者のリアルタイム映像から動的なフォトモザイクを作成するシステムを開発しました。
さらに、作品体験者の「らしさ」が飲み込まれていく様を表現するために、作成したシステムに工夫を加え、メディアアート作品としました。

作成した作品は以下の動画でご覧いただけます。

その後、作品の評価を行いました。 作品の評価では、首都大学東京システムデザイン学部インダストリアルアートコースの学部3年生8名に対して約1時間の所要時間で作品体験ワークショップを開催しました。
ワークショップでは、まず初めにInstagramに関する、知見を体験者間で共有し、さらに主催者側から、数種類の情報を提供しました。あらかじめInstagramに関する知識を提供していたため、作品の意図が理解しやすい状況になりました。
実際に作品を体験している最中は、Webカメラより取得したリアルタイム映像から作成する動的なフォトモザイクへの面白さに注意がひかれ、「らしさ」関して考えるようには感じられませんでした。しかし、作品体験後の質問紙では大多数の参加者が「Instagramでは,個人のらしさが埋没していると思うか。」という設問に対して「はい」と回答しました。この結果より、体験者の中に潜在していた、Instagramにおける「らしさ」への考えが意識化されたと考えました。

以下にワークショップの様子を示します。

さらに、自らの過去の投稿に関して見つめ直すと、「自分らしさ」が投影されていないことに対する恥ずかしさを感じたり、投稿の意図を考えるき…

レビュー文書における特徴語と「いいね!」に基づく評価情報の抽出~戦争映画の日本語レビューを例として~

東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース修士2年の岑天霞(シンテンカ)です。 この投稿では、修士研究についてご報告します。私の修士論文のテーマは「レビュー文書における特徴語と「いいね!」に基づく評価情報の抽出~戦争映画の日本語レビューを例として~」です。
修士課程に入学する前、首都大の渡邉研で、日中戦争映画の情報をグーグルアース上でマッピングするデジタルアーカイブを作成し、それに基づいた比較分析を行いました。そこから、戦争映画を用いて日中間の意思疎通を深める可能性を感じました。

図1日中戦争映画デジタルアーカイブ
大学院に進学して、戦争映画を用いた日中交流に関する実践しながら、ネット上の映画レビューの分析手法の提案に取り組みました。
現在、誰も自由に映画レビューを映画情報ウェブサイトに投稿することができます。こうしたメディアにおいては,映画作品についての,大衆の一般的な意見が顕在化しています。しかし、レビューの意見がバラバラであり、データの量が多いため、目視・手動で分析することは困難です。 自然言語処理によってレビューの評価情報を抽出するための既存の手法は「評価情報の抽出・要約」と「感情分析・分類」に大別されます。 また、本研究の分析対象の映画レビューは、以下四つの特徴があるため、先行研究の手法をそのまま適用することができません。 評価ポイントがユーザ・作品によって千差万別であること名詞・動詞による修辞法を用いた表現が多くみられる映画作品以外の話題に関する議論も含まれる「いいね!」が付与される 研究では、大目的を,「ウェブ上の映画レビューをもとに,ユーザの一般的な主張・好みを含む作品評価の全体像を抽出する手法を提案すること」と定めた上で、以下の三つの要件を定義します。 作品の評価ポイントの抽出ユーザの主張・好みの評価ポイントの抽出評価情報の可視化
本研究の提案手法を図2に示すように、まず、要件1と2を達成するために、評価ポイントの特徴度尺度「RFR(Relative frequency ratio)」と、レビューに付加された「いいね!」数による重み付け係数に基づくレビューの重要度尺度「WL(Weight of like)」を組み合わせた評価ポイントの重要度尺度「RFR-WL」を新たに考案しました。そこから算出される重要度によって評価ポイントを抽出し、その結果を…