週報20100507

ゴールデンウィークが明け、週報の当番がとうとう2周目に突入しました。4年の高田です。

私のゴールデンウィークの出来事をあれこれ語っても良いのですが、おそらく最短文の週報になることが懸念されるのでやめます。

そんなGW明けに行われた総合プロジェクトでは、アースダイバー、(株)椿のPRプロジェクト、ヒバクシャの夢、それぞれのプロジェクトの中間報告が行われました。

1年前までは、課題をこなすことだけに一生懸命になってきましたが、wtnv研に所属してからは、本当に1つ1つのプロジェクトがまるで会社のように動いています。

そのため、今まで知らなかった物事の動き、案件の進め方、お互いの立場という意識が見えてきて、注目する点が目の前にある制作物の完成だけではないことが分かってきます。

しかしそのような話を聞いただけでは実感できない部分も多くあり、実際は先輩方に食らい付いていくことで精一杯になってしまっています。
まだまだ不慣れな点が多く、先生や先輩の意見に丁寧に耳を傾けていくことが重要であると感じます。



ここからは少し楽しい話をしたいと思います。

最近は、wtnv研がかなり総プロばかりになっていますが、忘れてはいけないのが卒業制作です。

私自身の卒制は、初期構想よりだいぶ変わりそうで、どう転ぶか分からない状況ですが、
今日は、私の卒制のテーマに影響を与えた、盲導犬のケンネルボランティアの初日でした。

初日にもかかわらず、いきなりシャンプーやグルーミングを行いました。

この子たちは盲導犬であるわけではなく、今はまだ訓練を受けている子たち。
だから、シャンプーのときに大人しくしたり、ちゃんと指示を聞いたりと、とても賢く見えるのですが、
その反面、やんちゃで元気いっぱいで、普通のワンちゃんと一緒なのです。

ただ違うのは、ここはお家ではないということ。

1歳の誕生日までは、パピーウォーカーのお家で家族の一員として普通の犬と同じように可愛がられるのですが、
誕生日を迎えた途端、この犬舎にやってくるのです。

今まで可愛がってくれた家族はおらず、他の犬たちの中に混ざって、これから厳しい訓練を受けていくことになるのです。

最初の頃は、慣れない環境のなかで寂しくなるでしょう。
不安になりストレスも溜まるでしょう。

しかしそれを乗り越えれば、いつか新しい家族に迎えられ、そこで新たな盲導犬としての人生を歩むことになるかもしれません。

「かもしれません。」と言うのは、最終的に盲導犬になれる子もいれば、なれない子もいるからです。
たとえどっちの道を歩むことになっても、新しい家族に迎えられ、そこで愛情をたっぷり注がれるでしょう。

ただ、盲導犬の道を歩むことになった犬たちは、まだまだ障害の多い世の中と向き合わなければなりません。
盲導犬だからどうせ何もしてこないだろうと、イジメをする人もいます。
単なる「もの」として扱う人もいます。

私はそんな盲導犬や家族たちを少しでも支えたいというのが、今の思いです。
健常者と、盲導犬とその家族の関係を結びたいというのが、今の願いです。

その思いで、私は何か1つ世に送り出したいと思っています。

それが私の卒業制作です。



…。楽しい話にするつもりで書き始めたのですが、すみません。
なんだか、今自分がスタートラインに立っている気分で、意思表明みたいなことになってしまいました。

次に私に週報の番が回ってきたときには、楽しいボランティアでの話をしたいと思います。


(高田百合奈)