20100521

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アースダイバーマップ アドバンスド(仮称)


このblogでは久しぶりの投稿となります。高田(健介)です。

今年度、多摩美術大学の中沢新一さんのゼミと共同で「アースダイバーマップ アドバンスド(仮称)」という名前の研究を行うことになりましたので、ここに報告します。

中沢さんの著書に、「アースダイバー」という本があります。
縄文時代の海面は今よりもずっと上にあり、東京の区部の低地は海に沈んでいました。そこから突き出た岬の部分は後年精神的なものにつながる土地(例えば神社や寺など)になり、沈んでいた場所は肉体的なものにつながる土地(風俗街など)になった…というようなことが、具体的な土地を挙げて書かれています。
その付録に「アースダイバーマップ」というものがあり、都心部において縄文時代海だった場所、現在の神社、寺、遺跡の位置などが地図で一覧できるようになっているものが付いています。
私たちは、この地図からもう一歩踏み込んで、インタラクティブなコンテンツとして提供できないかどうか、ということを考えました。

以下、Google Earthで制作中のプロトタイプのスクリーンショットです。


地図上で青く示されているのが、縄文時代、おおまかに海だった場所です。


このスクリーンショットでは神社、寺の場所等をオーバーラップしています。
また、このあたりで視点を変えたのがこちらのショット。


デコボコしているのが、現在の東京の標高を3倍に強調した地形図。
こう見ると、当時の高低差が比較的そのまま現代に引き継がれているのが見て取れます。

それから、情報がダミーですが、地図だけでなく導入のためのテキスト、全体の解説の為のインターフェースも制作中です。
細かい地域にズームするほど詳しい情報が閲覧できるようにする予定です。


このように、ネット上でフリーに公開されている様々な情報と比較しつつ、見せたい情報を地図にオーバーラップして閲覧することで、一から自力で作る地図よりも様々な情報が見て取れるという利点が生まれています。

プロトタイプはGoogle Earth上で制作していますが、これをiPhoneアプリ、並びに参加型のコンテンツにするということが昨日のミーティングでほぼ決まり、今後それに向かって制作を進めることになりました。
プロトタイプを制作していて、このデータを結果的にどういう風に「デジタルならではの」コンテンツに落とし込もうか…と考え込む場面も多かったのですが、このミーティング中で具体的なビジョンが見えたと思います。

アースダイバー本家の方も、今年の夏頃から大阪を舞台にして展開していく予定だそうですので、それに合わせて大阪版も視野に入れたコンテンツ・プラットフォームの整備を行っていきます。
中沢さん曰く、「お稲荷さん、八幡さんは古くからその土地に根ざしたものが多く、ふとした思いがけない場所にあったりするので、そのマッピングができたら…」とのことですので、東京、大阪近郊にお住まいの方、是非周辺を散策して、参加型アースダイバーマップのネタになりそうなものを探してみてください。

(高田健介)