20100516

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Google Earth課題「架空旅行記」講評

昨年に続き、デジタル地球儀コンテンツ制作課題のお題として「架空旅行記」を設定しました。GUIでの制作+映像としての成果物、に若干傾斜していた昨年と比べ、今年度はkmlのコーディングにも踏み込んでおり、より豊かなバリエーションが生まれています。全員のブログリストから作品をご覧になれますが、以下に典型的な作品をいくつか。なお、これらの作品は色々なバリエーションの典型例であり、必ずしも高得点を得ているとは限りません。

08176740 為廣愛美「日本国内特別天然記念物めぐり」



日本国内の特別天然記念物の詳細なデータを大量に集め、タイムスタンプ付きのプレイスマークや写真オーバレイとしてまとめたもの。課題に対する直球回答ではありませんが、コンセプト立てや費やされた労力がまさに「否定しづらい」ものになっており、Google Earthのコンテンツとして王道。上記のムービーではキャプチャソフトの不具合でバルーン内が真っ白に。ぜひkmzファイルをダウンロードしてGoogle Earth上でご覧ください。

08176760 小林啓「Portfolio on Google Earth」



自分自身の人生の履歴(脚色アリ)をGoogle Earth上にプロットし、ポートフォリオとして閲覧できるようにしたもの。途中までは「良くあるじゃん」という印象、しかし後半、イタリアの広場や渋谷の街角に自身の作品を配置していくくだりがかなり新鮮です。AR的な見栄えをデジタル地球儀上に逆輸入しているイメージ。こういう情報の提示方法は思いつかなかった。良き応用例。

08176819 山田大輝「背景、茨城空港様。」



LCCを題材としたテーマ設定。毎年一定の割合存在する「社会派」の作品です。Google Earthの特長を活かしきったものとはなっていませんが、デジタル地球儀や動画共有サービスなど、今日のネットインフラを活用した``社会的なメッセージの発信"について、至極自覚的なところを評価しました。最後まで詰めると使えるコンテンツになりそうです。

その他、物理的距離と文化的(インフラ的?)距離をテーマとしたもの(08176171 アラキユウスケ)、所持金1万円をベースとした架空旅行(08176700 長山茂樹)、宗教をテーマとしたもの(08176642 川口瑞穂)、ポピュラーなタイトル+テーマ設定により、YouTube上で人気を集めつつあるもの(08176136 西田志帆)など。全員のブログリストからご覧ください。

デジタル地球儀を使った課題も3年目ですが、レベルは年々確実に向上しています。講師自身のプロジェクト(ツバルなど)や先輩の作品が手本となっているのは確かですが、デジタル地球儀を``衛星画像×情報のプレゼンテーションツール"としてごく自然に受け入れる世代が育ってきていることが、より強い要因ではないでしょうか。来年度の学生たちの作品が楽しみです。(wtnv)