20110129

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卒業制作(大門)

4年の大門です。先日学内での研究発表が終わり、卒展に向けてもうひと頑張りです。
今回は私の卒業制作を紹介させていただきます。

「7Lands」デジタル地球儀でみる危機言語





今回私は、”危機言語”の存在をより多くの人にインターネットを通して伝えるというコンセプトで、Google Earthを使った作品を制作しました。

現在、インターネット上には膨大な情報があり、その取捨選択も一苦労になっています。
そのような状況において、エンターテイメント要素の強い話題は一気に広がり一瞬のうちに多くの人に伝わりますが、一方で社会的に価値のある情報であっても、目立たずに埋もれている場合があります。
今回取り上げた"危機言語"の問題もあまり知られていない話題のひとつなのではないかと感じ、インターネットを通してより多くの人に伝えたいと考えたのが発端です。
また、興味があったとしても、危機言語に関する情報は書籍や専門書など文章で説明されたものが多いので、もっと気軽に危機言語について知る機会を作りたいと考えました。


現在の地図や地球儀(googleEarthなど)は、普通の状態では国境、地名、衛星画像などにより地球上のほとんどのものが見えています。そこから特定の情報だけをアピールするには、工夫が必要です。
制作するにあたって参考にしたのが、インゴ・ギュンターの「The Worldprocessor」という作品や、先人たちの利用していた「古地図」です。これらの例から、現在さまざま情報が見えている地球儀や地図から、必要な情報のみを取り出すことにより、示したい情報をより一層際だたせることができるのではないかと考えました。
そこで今回は表面上の情報あえて隠し、制限しながらも、「危機言語」という題材を際だたせつつ、親しみの持てるグラフィック表現により、情報への敷居を低くする制作手法を考えました。


危機言語に関する資料を参考に、地域を7つに分け、仮想の島として表現しました。












人口規模を表現したアイコンや、












危機レベルを表した雲、












さらに、地図の表示をオフにすることで実際の地域と照らし合わせながら見ることもできます。












また、普段このようなコンテンツをあまり見ない方にも操作しやすいようにボタン一つをクリックするだけで場所移動が出来るなどの工夫をしました。コンテンツの詳細は、作品ページに詳しく記載しましたのでサイトをご覧いただければ幸いです。
http://lang.mapping.jp/

GoogleEarthはバーチャルな地球儀ながらも、”自分で操作する”という体験ができます。これにより、取っ付きにくい”危機言語”という題材に少しでも親しみを持ち、親近感を感じてもらうことを見込んでいます。


最後になりましたが、
制作するに当たって資料提供や助言をしてくださった東京外国語大学の奈良毅先生、泣き言をいっている私にアドバイスやヒント…励ましの言葉をくれた研究室のメンバー、
そして、最後まで制作方針のが揺らいでいたにも関わらず根気よく指導して下さった渡邉先生、
本当にありがとうございました。


□以下、来年度の卒研生に向けてのメッセージです。

テーマを決めるのは大変かと思いますが、パソコンに向かっているだけでは見えないこともあります。たくさんのものを観に行って、いろいろな意見を聞いて、話して、そして自分の立ち位置を俯瞰してみて下さい。(これは自分への戒めでもありますが…笑)
実り多き1年にして下さいね。
私は大学院へ進学するのでまた顔を合わせることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。


(大門礼佳)