卒業制作(高田百合奈)

4年の高田です。
今回は、私の卒業研究の最終発表です!


「~人はなぜ道に迷うのか~
 デジタルコンテンツを利用した『迷い』に関する研究」

というテーマで、研究を進めて参りました。
近年、スマートフォンが普及し、様々な地図サービスが利用できるようになりました。
しかし、そのような環境下でも、道に迷ってしまうことがあります。
一方、人の空間認識に関しては、多岐にわたる分野で以前から多くの研究がされてきました。
それらの既存の研究をリサーチしてみると、ナビゲーション・アーキテクチャのデザインに十分に活かされていないということが見えてきました。
そこで、空間認識に関する既存の研究のレビューを行い、そのリサーチ結果を元に、人が道に迷った体験談のサンプルを収集したアーキテクチャ"Mayotta..."を構築し、「人はなぜ道に迷ってしまうのか」について検討を行いました。


▲情報収集アーキテクチャ"Mayotta..."<GoogleMaps ver.>


▲情報収集アーキテクチャ"Mayotta..."<GoogleEarth ver.>

このブログを通しても、以前何度か宣伝させていただきましたが、メールとTwitterから、皆さんの道に迷った体験談を募り、投稿していただきました。
3ヶ月間ほどでしたが、皆さんの多大なご協力があり、沢山のデータを収集することができました。
この場を借りて、皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました!
尚、収集システムは今後も稼動しておりますので、道に迷ったら、是非 #mayotta でつぶやいてみてください。

これらの収集させていただいたデータですが、GoogleMapsとGoogleEarthにマッピングし、"Mayotta..."プロジェクトとして、サイト上で公開しております。
http://mayotta.mapping.jp/map.htmlで、GoogleMaps上にマッピングされた、皆さんから投稿していただいたメールやツイートを見ることが出来ますので、アクセスしてみてください。



今回、本研究では、既存の研究を参照し、収集したサンプルの検討を行いました。
その結果、今までの地図には、どのような仕組みや機能が欠けているのかが、少しずつ明確になってきました。
今後は、修士研究として、「人はなぜ道に迷うのか」について研究をさらに進め、最終的にナビゲーション・アーキテクチャのデザイン手法について提案したいと思っています。

本研究について詳しく知りたい方は、既存の研究や、システムの実装結果、考察などについて、論文で詳しく述べておりますので、そちらを参照していただければと思います。
論文ネットに公開次第、リンクを貼ります。 リンク貼りました。どうぞご覧ください。)
パワーポイント(卒業研究発表会の場で発表させて頂いた、プレゼン資料。)


今回の卒業研究は、数年がかりで取り掛かる、大きなテーマの研究の一歩です。
今後も一歩一歩、研究を積み重ねて成長していきたいと思います。
大学院に進学後もこちらのブログでご紹介させていただくこともあるかと思いますが、よろしくお願いします。


■以下、来年度研究室に配属されるみなさんへ。

皆さん、一緒に仲良くやっていきましょう。
自分、平和主義なんで…。

それから、1つ私からアドバイスみたなものを。
どこでも良いので、自分の心地よい場所を探してみてください。
課題や仕事に没頭できるような、居心地の良い場所です。
仕事をするときとしないときの場が曖昧だと、時間がかかってしまったり、アイディアも出にくくなってしまいます。
没頭できる場所があると、きっと楽しく取り組めると思います!
ちなみに、私の場合は家です。
日常が溢れている場所ですが、いつも提出ギリギリになって一気に本領発揮で取り組むのです。
↑みんなはマネしないで下さい(笑)
自分、短期集中型なんで…。

来年度も私はいるので、研究室でお待ちしております!
P.S. 同姓が多いみたいなので、あだ名決めましょうww

(高田百合奈)