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バンダアチェ旅行記(8/26~8/30)

2004年12月26日、インドネシアの西部をスマトラ沖地震(インド洋大津波)が襲い、
地震や津波が少ない地域であるインドネシアでは、津波への対処が迅速にできなかったために被害は拡大してしまいました。

現在、ネットワーク研究室ではインド洋大津波の凄惨さと教訓を伝えていくためのデジタルアーカイブを京都大学と共同で制作を進めています。制作メンバーは渡邉先生、M1の菊本、岸岡、荒木、B4の佐久間。
プロジェクトを進めるために、先月、制作メンバーで津波の被災地であるインドネシアのバンダアチェへ出張してきました。

そのときの出張について、ご報告させていただきます。




-8月26日
夜、成田国際空港出発。
日本からシンガポールを経由して、インドネシアのメダン(スマトラ島最大の都市)を経由、そこから目的地であるバンダ・アチェへ飛行機で向かいました。
出張当時は飛行機のアクセスが大変な目的地でしたが、クアラルンプールからバンダアチェへの直行便がもうすぐ開通するらしいので、次回からはもっと行きやすい場所になるそうです。




-8月27日
AM11:00ころにバンダアチェに到着。京都大学の西先生と山本先生と合流し、ホテルで少し休憩をした後、カンファレンスに参加するため現地の大学へ向かいました。
カンファレンスはバンダアチェの津波に関するもので、現地で研究をしているインドネシアの大学教授のプレゼンテーションが行われ、日本からは西先生、山本先生の津波研究に関するプレゼンテーションを、デジタルアーカイブについて渡邉先生がプレゼンテーションを行いました。
ヒロシマアーカイブの説明をする渡邉准教授


その後、バンダアチェの学生とネットワーク研究室のメンバーによるワークショップが開催され、私たちは制作物(START ON! AIR)をプレゼンテーションし、質疑応答を通して現地の学生とディスカッションを交わしました。
同様に、バンダアチェの学生のプレゼンテーションもあり、お互いに良い刺激を与え合うことができたように思います(ディスカッションが白熱しすぎたため時間が押してしまい、当初予定していた他の学生のプレゼンテーションを聞くことが出来ず少し残念、、、)
ちなみに、聞くことが出来たバンダアチェの学生の研究は、津波の教訓をカートゥーンを通して広く伝えていこうというモノで、有意義で面白い作品でした。
START ON! AIRの説明をする荒木


ワークショップ後、学生たちと片言の英語で交流し、仲良くなることが出来ました。
インドネシアの人は写真が好きらしく「一緒に撮ろう!」というノリで盛り上がったり。
社会人になった後に大学に入る人が多いらしく、年齢が一回り上の人たちが多かったです。
インドネシアでアイドル化した菊本

その後、ホテルで夕食をとり、一日目が終わりました。






-8月28日
翌日、インドネシアの政府関係者たちへのプレゼンテーションするため、イベント会場へと向かいました。

プレゼンテーションの多くはインドネシア語で行われたため、あまり内容を理解することができませんでしたが、2004年にバンダアチェを襲った津波をこれからどう残し、どう伝えていくかというプレゼンテーションをしていたように思います。
前日同様に西先生、山本先生は津波研究に関するプレゼンテーションを行い、渡邉先生はデジタルアーカイブについてヒロシマアーカイブや東日本アーカイブ、そしてバンダアチェアーカイブのモックなどを見せながらのプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションをする渡邉准教授



イベント終了後、現地の人と会場の近くを少し歩きながらバンダアチェアーカイブのARアプリを実演しました。いつも見慣れている光景にちょっとした情報が足されることで町の見方が変わるという体験に驚いており、アプリは好評のようでした。

その後、また少しだけ学生と交流したり。
バンダアチェの学生と談笑する岸岡




午後は、前日もイベントに参加していた学生の一人が車でバンダアチェの各地を案内してくれることになりました。

バンダアチェでは津波の被害を観光地として後世に残している場所が多数あります。
まずはその一つであるバンダアチェ津波博物館へ向かいました。
バンダアチェ津波博物館の外観

津波博物館に入るとまず、両側の壁を水が流れている暗く細い道を通ります。津波の恐怖を象徴した道なのだそうです。
細い道を抜けると、モニターが大量にある広い部屋があり、震災当時の映像や写真を見ることが出来ます。

その先には厳粛な雰囲気の小部屋が続きます。淡い光で照らされている壁には犠牲者の名前がいくつも刻まれ、その文字たちは天井のほうまでずっと続いて、まるで人々が天に昇っていくかのように追悼されているのが印象的でした。
犠牲者の名前が刻まれた小部屋

その部屋をでると、津波から逃げまとう人々の不安を表現した、先の見えない不安感をあおる螺旋階段が続いていきます。延々と同じ風景が続く階段で、自分がどのくらい歩いているのかもわからなくなるほどを登っていくと、急にパーッとひらけた空間が現れます。

そこは天井にはたくさんの国の言語で書かれた「平和」という言葉が飾られている空間で、いろんな国の助けを借りるコトで「平和」を取り戻すことが出来たということを表しているそうです。
各国の言葉で書かれた「平和」という文字


前半で、こうしたコンセプチュアルな体験をした後、震災の資料や写真が置かれたブースへと到着します。印象的だったのは、津波の被害に襲われる町や人々のミニチュア模型が多く、その一つ一つが精巧で、緊迫感が伝わってくるようなものだったことです。

五感に訴えかけるような体験を通して歴史を残している点が、言語による説明的な情報とは全然違かったのが新鮮で、日本の博物館では体験できないような形で震災の記憶を体感することが出来ました。
津波の被害をうけるバンダアチェの模型


津波博物館を出た後もいくつかの震災の記憶を残した観光地を巡ってバンダアチェの津波被害について学び、現地の子どもと交流をしたりしながら午後を過ごして、夕方、お世話になった学生とコーヒーを飲んで別れました(インドネシア人はめっちゃコーヒー好き)
バンダアチェのこどもたちとの記念写真


夜は、西先生と山本先生と合流し、夕食を食べながらバンダアチェアーカイブに関する打ち合わせをしました。

主に、学生である私たちがアーカイブに関するアイデアをプレゼンテーションし、それを元にディスカッションしていくという形式で打ち合わせは進んでいき、
「何のためにアーカイブをつくるのか」
「だからどういう風に表現しなければいけないのか」
「そのためには何をしていく必要があるのか」
そういったことを明確にすることができた打ち合わせでした。
バンダアチェアーカイブの構想を話す佐久間



-8月29日
この日は、渡邉先生は単独でインドネシア政府の方にアーカイブの使用方法を説明にしに行くということだったので、学生たちだけでバンダアチェを巡って、もっとバンダアチェのコトを知ろう、ということになりました。ということで、午前中にタクシーを手配して三日目がスタート。

インドネシアでは英語を話せる人は少なく、運転手とのコミュニケーションのほとんども身振り手振りで伝え合うしかない状況だったのですが、運転手オススメのビーチやレストランなどを巡るうちに打ち解けて、夕方には運転手のお家へ招待されるほど仲良くなっていました。
コーヒーをごちそうになり、運転手の奥さんや息子さんとおしゃべりをして夕方のひとときを過ごしました。
娘の写真をうれしそうに見せてくる運転手と奥さん

夜に渡邉先生と合流し、夕飯を一緒に食べて三日目が終わりました。




-8月30日
帰国するため朝早くに出発し、メダン行きの飛行機に乗りました。
しかし、メダンでの待ち時間が8時間もあったりと、飛行機の乗り継ぎが悪く、丸一日かけてのんびりかけて帰国したので、日本に到着したのは翌日の朝。成田国際空港で解散して、今回の出張が終了しました。
メダンの街を歩く学生メンバー


-最後にすこし

福島出身の自分としては「震災以降の世界をどう築いていくのか」という点で、他人事ではないように感じながらの旅でした。バンダアチェの復興しつつある姿は、震災から5年後、10年後に「こういう福島になっていてほしい」「こういう福島は嫌だ」そんなことを想像する良いキッカケであり、「そのために何をすべきだろうか?」ということを意識していこうと思います。

これから、バンダアチェアーカイブと卒業制作(福声)を粛々と作っていきます。



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2009年に最初のバージョンを公開し,第13回文化庁メディア芸術祭で審査委員会推薦作品に選ばれた「ツバル・ビジュアライゼーション・プロジェクト」のコンテンツを更新しました.共同研究パートナーであるNPOツバル・オーバービューの遠藤秀一さんが撮影した,2012年のバイツプ環礁の写真があらたに掲載されています.
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主に行った改善は以下3点です。

1つ目はデータ収集内容の改善です。
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選手が求める情報を元に収集内容を改善を行い、情報量の充実を図りました。
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※1 バレーボールは大きく分けてスパイク、サーブ、サーブレシーブ、スパイクレシーブの4つのプレー要素があります。
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アプリダウンロード(無料):
App Store / Google Playにて、キーワード「記憶の解凍」で検索ウェブサイトからダウンロード制作チーム:
原案・カラー化・アプリ作成:渡邉英徳×庭田杏珠考証協力:濱井德三、ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会写真提供:濱井德三、今中圭介、緒方昭三、片山曻、諏訪了我(浄寶寺)、高橋久、多田良子、本田美和子、広島県立文書館、広島市公文書館、アメリカ公文書館(撮影:尾木正己)タイトルロゴデザイン:秦那実カラー化技術提供:早稲田大学 石川博研究室平和記念公園(爆心地)街並み復元図提供:中国新聞社

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展覧会ウェブサイト展覧会チラシ 私たちはこれまでに、数百枚の白黒写真をAI技術でカラー化し、さらに、被爆者との対話を重ねて色を補正することによって、過去の記憶を辿る旅を続けてきました。最新技術と、被爆者・若者たちのコミュニケーションが組み合わさることで、これまで凍りついていた記憶が「解凍」され、よみがえります。

入場は無料です。みなさまのご来場をお待ちしております。

展示概要
会期:2018年11月23日(金・祝)~12月2日(日) ※10日間場所:広島テレビ新社屋エントランスロビー
広島市東区二葉の里3丁目5番4号
※広島駅北口徒歩3分時間:午前10時~午後5時 ※11月23日は午後1時開場。入場:無料展示チーム 主催:広島テレビ放送、東京大学大学院 渡邉英徳研究室原案:庭田杏珠(広島女学院高等学校)ビジュアルデザイン:秦那実会場デザイン:花岡大樹協賛:株式会社にしき堂、オタフクソース、広島ガス、広島管財、株式会社ロックサービス、アンデルセン、エネコム、中国電力、中電工、広島銀行、便利屋シンセー協力:広島女学院高等学校 生徒有志、ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会、首都大学東京大学院ネットワークデザインスタジオ有志カラー化技術提供:早稲田大学 石川博研究室後援:広島県、広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会、公益財団法人広島平和文化センター、平和首長会議、公益財団法人広島観光コンベンションビューロー

モノクロ写真のカラー化技術を用いたメディアと読者の対話を促すコンテンツ制作の研究

36歳,M2の與那覇里子です.  社会人学生として学んだ2年間の集大成を一部ですが,ご紹介します.
 タイトルは,「モノクロ写真のカラー化技術を用いたメディアと読者の対話を促すコンテンツ制作の研究」です.

なぜ,この研究をすることになったのか.
 ニュースの流通網は,新聞の戸別配達が大きな役割を担っている一方で,ネットの登場は,ニュース配信の仕組みを大きく変えました.  それぞれの持つメディアで情報を発信していたマスメディアは,Yahoo!やLINEに配信をはじめ,ユーザーがツイッターやフェイスブックなどのSNS,ブログなどにアップし,拡散されるようになりました.  地方紙で記者として携わる筆者としては,地方の情報を全国に直接届けられるようになり,チャンスが増えたと思う一方で,地域特有の文脈や情報が含まれているとなかなか読んでもらえないというジレンマを感じていました.  例えば,沖縄には,あの世の正月「グソーの正月」がありますが,見出しで取ったとしてもほとんど読まれません.  また,記事への書き込みは,ディスコミュニケーションが多くあるのが現状です.
 そこで,幅広い読者に沖縄のニュースへの理解を促すことを研究の目的にしました.
 そのために,次の3つのアプローチを取ります. 1)沖縄のニュースに興味・関心を持ってもらうコンテンツを制作 2)地元特有の文脈への理解促進 3)メディアと読者の前向きな対話を生み出す


どんな方法で目的を達成する?
 興味関心を引くために,飯塚らの開発したモノクロ写真をカラー化したAI技術を活用することにしました.

x  マスメディアは,読者に興味を持ってもらうため,イマーシブ型のリッチコンテンツを制作していますが,CG,凝ったUI,インフォグラフィックなどが盛り込まれ,記者がすぐに作れるものではありません.  飯塚らの技術であれば,1クリックで色をつけることができます.  エンジニアでない記者も扱うことが可能です.
 ただし,課題もあります.  AIは230万枚の写真から,着色について学んでいますが,正しい色ではないため,人の手による補正が必要です.  そのため,私の記者という職能を生かし,取材によって色を補う手法をとります.
コンテンツ制作
1)戦前の沖縄のモノクロ写真を活用
 写真については,朝日新聞が1935年に沖縄で撮影したモノクロ写真を使います.写真には,生き生きとした表情…

イベント「デジタル時代における戦争体験の継承」を共催します。

東京大学大学院 渡邉英徳研究室は,イベント「デジタル時代における戦争体験の継承」(Yahoo!ニュース主催)を共催します。

日時: 2019年8月8日 18:30〜
会場:ヤフー本社17階「ヤフーロッジ」(定員100人)
入場:無料
主催:Yahoo!ニュース
共催:東京大学大学院 渡邉英徳研究室

お申込みはこちらから

戦後74年が経過し,「戦争体験の風化」が大きな社会課題になりつつあります。

あの時,何が起きていたのか。戦場,空襲といった「戦火」の体験に加えて,市民の体験をもとに,市民の生活に戦争がもたらしたものを見つめることにより,私たちの日々の暮らしが戦争によってどう変わり,何を奪われていくのかについて,実感が深まります。

メディアや研究機関,あるいは若者たちが,デジタルツールを駆使して戦争体験をあつめ,伝え,アーカイブする動きが各地で始まっています。また,アニメやコミックなど,若者が親しみやすい表現で,戦争を伝える試みも,ひろく支持されています。

こうした動きは,デジタル時代だからこそ生まれてきたものです。今回のイベントでは,この動きと力を結びつけ,大きな流れを作りたいと考えています。そのために,NHK,沖縄タイムス,ヤフーなどのメディア,そして市民ベースのボトムアップな活動で,戦争体験の収集・継承の活動をしている人々が一堂に会し,取り組みや成果を報告します。

登壇者
宮坂学(前 ヤフー株式会社 代表取締役社長(予定))NHK「あちこちのすずさん」スタッフ輿那覇里子(沖縄タイムス 記者)渡邉英徳(東京大学 大学院情報学環 教授)庭田杏珠(広島女学院高等学校 生徒)進行:宮本聖二(Yahoo!ニュース プロデューサー/ 立教大学大学院 教授)プログラム

第一部:メディアの取り組み
ネットメディア:宮坂「デジタルによる戦争体験の継承」テレビ:NHK「あちこちのすずさん」新聞:與那覇「沖縄戦デジタルアーカイブ」第二部:市民の取り組み
研究者:渡邉「ヒロシマ・アーカイブと「記憶のコミュニティ」」高校生:庭田「カラー化写真と対話による「記憶の解凍」」第三部:会場との対話

会場では,「記憶の解凍」(庭田杏珠× 渡邉英徳)によるパネル・映像を展示します。

令和元年度 被爆体験継承事業 企画展「ヒロシマの記憶を伝える 〜町と人々の暮らし〜」

広島市立中央図書館で開催される「令和元年度 被爆体験継承事業 企画展「ヒロシマの記憶を伝える 〜町と人々の暮らし〜」」に,「記憶の解凍」(庭田杏珠 × 渡邉英徳)として出展します。

新作のカラー化写真12点と,「ヒロシマ・アーカイブ」・「記憶の解凍」ムービーを展示します。また,7/21(日)には詩人のアーサー・ビナードさんと庭田・渡邉の対談・鼎談も行なわれます。みなさま,ぜひご来場ください。

チラシのPDFはこちらです

被爆体験継承事業 企画展「ヒロシマの記憶を伝える 〜町と人々の暮らし〜」
開催期間:令和元年7月6日(土)〜9月1日(日)会場:広島市立中央図書館 2階 展示ホール(広島市中区基町3番1号)主催:広島市立中央図書館協力:東京大学大学院渡邉英徳研究室、ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会、広島平和記念資料館、広島市公文書館、広島市郷土資料館関連イベント「ヒロシマの記憶を伝えること」
日時:7月21日(日)13:00〜15:00内容:渡邉英徳(東京大学大学院情報学環教授)とアーサー・ビナード氏(詩人)の対談,庭田杏珠さん(広島女学院高等学校3年生)のプレゼンテーションなど

ツバル・ビジュアライゼーション・プロジェクト公式サイト

ツバル・ビジュアライゼーション・プロジェクトの公式サイトをオープンしました。
http://tv.mapping.jp/
現時点では英語版のみ。また、レイアウトはbloggerのものを流用している仮版で、10月中旬に正式版が完成予定 (→原田(鈴木)真喜子さんのデザインにより完成しました。11/30追記)。ご愛顧のほど。それにしてもmapping.jpドメインを確保しておいて本当によかった。(wtnv)

女性アイドルの現実と虚構の様相の変化 -メディアの変遷に基づく研究-

こんにちは,B4の増田です!

■卒業研究について
私は,「女性アイドルの現実と虚構の様相の変化 -メディアの変遷に基づく研究」
という研究をしました.


アイドルが好きなので
テーマをアイドルにすることは入学当初から定まっていたのですが,
「大好きなアイドルのために何ができるか」から出発して
現在のテーマに至るまで,B3の後期から約10ヶ月ほどの年月を要しました.

「アイドルのためにコンテンツを作りたい!」

「アイドルとはそもそも何なのか?」

「アイドルにおける現実と虚構の進化が気になる!」

「アイドル単体では全く分からないから,メディアの変遷と照らしあわせよう!」

…という経緯を経て,研究を進めました.


この研究により,アイドルを以下の6つに大別できると考察しました.


①アイドルという概念の再構成と大衆化 ②バラエティー番組への出演に伴う アイドルのキャラクター化 ③歌番組の退化に伴う ライブアイドルの誕生 ④インターネットの普及に伴う ネットアイドルの誕生 ⑤SNSの活性に伴う アイドルによる自己表現の多様化 ⑥AR,VR,AI技術の進化に伴う バーチャルアイドルの定着

です.

この6つに加え,先行研究や今後の展望を述べました.

https://drive.google.com/file/d/1dcFOwxB7qyoVum3DTpWd2C3pKo5uOcd7/view?usp=sharing

こちらから閲覧できますので,ぜひご覧ください.

(個人的には,ネットワーク研の一員として ネットワークについても
 研究できたことが嬉しいです…)


■後輩に向けて
B3の時に「私は切羽詰まった状態で提出日を迎えない!」と誓い
周りより早く卒業研究を始めても,
どんどん深堀りしたくなり 止まらなくなります.

私のようにギリギリにならないよう,取捨選択して生きてください.



そして,論文の場合はとにかく早めに文字に起こしてみてください.

テーマが定まらない場合は,とにかく文献を読み漁ったり
思いつきで何かを経験しに足を動かしたりすることが 後に功を成します.

共に頑張りましょう…