2012年度日本アーカイブズ学会大会で発表しました

4月21日、22日に学習院大学で開催された2012年度日本アーカイブズ学会 大会で発表を行わせていただきました。

21日には日本アーカイブズ学会登録アーキビストに関する規程案の審議の総会と、ベトナム国家記録アーカイブズ局局長・ICA副会長のヴー・ティ・ミン・フォン博士による講演会に出席し、ベトナムのアーカイブの歴史を学ばせて頂きました。

22日に「ソーシャルネットワークサービスを用いた災害証言アーカイブのデザイン手法とその可能性」というテーマで自由論題研究発表会にて昨年度のプロジェクト足湯BOTについて発表してきました。

もちろん企画研究会「東日本大震災1年―これまでの活動と今後の課題―」も聴講しました。

歴史を未来に伝えるためのアーカイブという作業は欠かせません。近年はデジタル化が進み、様々な情報をデータとして保存することができますが、パソコンがない時代は紙面による記録です。
今回東日本大震災の影響で多くの古文書が被害を受け、そのレスキューに多くの組織が力を注いできました。印象に残っている言葉に「古文書をデジタルデータにして保存しておく必要性が、震災を通して実証されてしまった」があります。
現在、私は「証言文」のアーカイブの研究をしていますが、古文書も言葉も、未来に残すためのアーカイブ作業の重要性を再認識しました。

また、余談ですが、これまで参加してきた学会は「言葉=ツール」として使用していた印象がありましたが、アーカイブズ学会では「言葉=定義」としてとても大切に扱っている印象がありました。
新しい領域に一歩踏み出すことが出来、研究に対して多くのアドバイスを頂き、非常に充実した時間を過ごすことができました。


(原田)