千葉市立大椎小学校で、平和学習(ワークショップ)を行いました。


こんにちは。博士課程に在籍しています、森吉蓉子です。

2025年12月3日 千葉市立大椎小学校にお邪魔し、小学校5・6年生合同で平和学習のワークショップを開催しました。
こちらの小学校で授業を行わせていただいたのは、今年で2回目です。
(昨年は、「平和のかけら」(グッドデザイン・ニューホープ賞 受賞)を実施しました。)
また、今回このワークショップでは、修士課程の牛島百合子さん、ジョウ・ペイヤオさんにお手伝いいただきました。
撮影は、野原春菜さんに担当いただきました。
ありがとうございます。


今年の教材は、「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」と、子供向けのデジタル教材「被爆樹木」「ブラジル移民と被爆者慰霊碑」を使用しました。

最初に渡邉教授が「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」を実演しながら、被爆の歴史やコンテンツについて、子供たちに説明を行います。
校長先生によると、子供たちはすでに第二次世界大戦の歴史を学習済みとのこと。事前の知識があったおかげか、教授の話に集中している様子でした。


その後、各自のタブレットPCを使って、子供たちに実際に体験してもらいます。
地図上の被爆者の顔に触れるとその被爆者の体験が読める仕組みは、子供にとっても直感的に操作がしやすいもので、すぐに慣れた様子でした。

大人もつい見入ってしまうこの「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」は、視覚資料が豊富である「多元的デジタル・アーカイブズ」とも呼ばれます。


この日は2コマ時間を頂戴し、続いて「被爆樹木」「ブラジル移民と被爆者慰霊碑」に移ります。
この2つの教材は、広島の被爆ピアノを管理するHOPEプロジェクトと共同制作・公開しているもので、今回初めて、子供たちに使用してもらうことができました。


グループで教材を見ながら、「どうして被爆樹木を残すのか」「ブラジルへ移民した被爆者はなぜ語り続け、何を伝えたがっているか」を、話し合いながら考えてもらいます。
その後、グループごとに発表・意見交換をしてもらいました。

「形が残っていると思い出すから」「戦争が悲惨だったことを忘れてほしくないから」など、教材で知ったことを自分たちなりに解釈し、言葉にしてくれました。



今回この授業で伝えたかったのは、「悲しい歴史を楽しく学ぶのはけっして悪いことではない」ということでもあります。
これまで当研究室のブログでは、マインクラフトを活用した子供達向けのワークショップの紹介もしてきました。
(過去の記事はこちら↓)


被爆と戦争の歴史は、私たち日本人ふくめ、人類が忘れてはならない悲惨な記憶と言われます。
しかし、その悲惨な記憶を、悲惨なものとして語ることだけでは、伝わりづらい時代になってきているかもしれません。
今の便利で穏やかな時代で、普段と変わらぬ日常生活を送る私たちの目線の先に、昔の悲惨な記憶をどう持ってくるか。
今後も、子供たちを対象にしたワークショップ等の実践を続けていきます。