Linked Open Data Challenge 2021:最優秀賞/コミュニティ賞など受賞のご報告

こんにちは。

東京大学大学院学際情報学府 文化・人間情報学コースの大井将生と申します。

この度、Linked Open Data Challenge 2021のAwardにて、以下の2つの研究が受賞いたしましたことを謹んで報告させていただきます。


・最優秀賞 /

・プラチナスポンサー賞_オラクル賞:
 
(受賞対象)

(受賞者)
  高久雅生、大井将生、榎本聡、江草由佳、有山裕美子、阿児雄之

(審査講評)
GIGAスクール構想が推進される中で、デジタル庁が中心となり「教育データ利活用ロードマップ」を公開しており、日本の教育における「教育DX」に注目が集まっています。 そうした中で、初等・中等教育の学習指導要領と教育要領の内容・コード表という教科の設計図がLOD化されている意味は大きいと思います。 指導要領及びコードにURIが付与されるので、「教科書LOD」などとの連携による教育データの利活用の活発化が期待されます。

学習指導要領という用途の広い情報のモデル構築に貢献されているだけでなく、各リソース URI に対する HTML ページや英語の概要ページ、GitHub を使った issue 管理やサイト公開など、丁寧かつ独創的な LOD の作成手法であると評価しました。 今後、外部データとの連携や SPARQL エンドポイントの公開など、LOD 構築の見本となる活動として発展されることを期待しています。



・コミュニティ賞:

本作品には、学びのネットワーク構築を目指して、図書館・博物館・文書館などの多様な資料を活用することで教材コンテンツを整備する活動の成果物がまとめられています。 オープンデータを利用した教材コンテンツを整備し、それらの活用を広める活動は、オープンデータの価値を高めるとともに社会における普及と整備促進に大いに役立ちます。 さらに、IIIFに対応した活用性の高いアーカイブを構築していることも評価しました。今後、継続的な活動でコンテンツが拡充されること、また学習指導要領コードなどと連携したLODとして発展することを期待します。