はじめまして
いろいろあって社会人学生として帝大マンホール蓋を研究している博士課程3+年のあんどうです。東京大学制作展2024
今を遡ることおよそ2年、私は「東京大学制作展」という授業の夏の展示会でマンホールTシャツショップ(という体の展示)をオープンしました。 そこに並んでいるのは職人が一着一着、キャンパスのマンホール蓋から直接、墨拓とタンポで拓を取った手間暇と愛情そして泥汚れに溢れたTシャツです。
東大のマンホール蓋の中に「東大」や「東京大学」、「帝大」、「東京帝国大学」と陽刻されたものがあることは界隈では有名なのですが、これをTシャツに写し取って着ることで、さり気なく東大アピールができる、まさに逸品と言えるでしょう。
当初はユニクロのUTme!のようなオシャレ展示を企図していたはずが、ブースができあがってみればどこから見ても完全に昭和の露店だったのも今となってはいい思い出です。
皆さまにたいへんご好評いただいたこのTシャツショップですが、残念ながら同年秋に閉店してしまいました。その際に次のような告知があったことを覚えている方はいらっしゃいますでしょうか?
マンホールTシャツ公式グッズ化
前置きが長くなりましたが、今回の記事はそのマンホールTシャツ公式グッズ化プロジェクトの結果報告です。タイトルを見れば一目瞭然ですが、皆さまのおかげをもちまして、帝大下水Tシャツは5月15日より赤門脇のUTCCで販売開始となりました。アンケートやコメントで協力&応援いただいた皆さま、たいへんありがとうございました。また、実際に企画を立ち上げ、販売にまでこぎ着けたスタッフの皆さま、どうもお疲れ様でした。サイズはM・L・XLの3種、価格は税込み4,000円です。デザインのポイントとして、拓本で写し取った本物の力を信じて敢えて装飾を極力控え、東京大学のTシャツであることを明確に示すのも首元のタグ程度です。
念のために書いておきますと、マンホール蓋のデータは提供しましたが、こちらのTシャツが売れても私にキックバックはありません。純粋に素晴らしい商品を皆さまに知ってほしいというか、ある程度売れてくれないと速攻で終売になりかねないので長く売れてほしいなー、あわよくば隣にある安田講堂Tシャツみたいに黒地に白バージョンの帝大下水Tシャツも見てみたいなーという気持ちでこの記事を書いています。
帝大下水マンホール蓋
最後に、せっかくの機会なのでこのTシャツの模様に使用されている「帝大下水」について軽く説明させてください。この模様は本郷キャンパスにある帝大下水マンホール蓋から拓本という手法で写し取ったものです。帝大下水マンホール蓋は本郷キャンパス全域にわたって70基以上あるので、足元を気にしながらしばらく歩けばすぐ見つかるはずです。
帝大下水マンホール蓋は私の知る限り9種類あり、東大の本郷キャンパスのほか、弥生キャンパス、小石川植物園、医科学研究所にもありますが、Tシャツに使用したタイプは本郷キャンパスにしかないものです。
帝大下水マンホール蓋がいつからキャンパスにあったのか詳しいことは分かっていません。しかし、「帝大」と付いている以上、戦前から存在していることは間違いないでしょう。戦前からのマンホール蓋がこれほどの数まとまって残っているのは、日本にはおそらく本郷キャンパスをおいて他にありません。本郷キャンパスに来ると内田ゴシックばかりに目が行ってしまうかもしれませんが、たまに下を向いて歩くと面白いものが見つかるかもしれません。
おわりに
マンホール蓋モチーフというのは、東大オフィシャルにしてはかつてないチャレンジングなグッズだと思います。本郷キャンパスにお越しの際はUTCCに寄ってまずはどんなものか見てみて、もし気に入ったらぜひご購入ください。




