ViZiMOワークショップ講評会

本日は、3年ネットワークメディアアート基礎/演習Ⅰの目玉課題「ViZiMOワークショップ」の講評会でした。
中間発表の記事はこちら。お題は「時をカケル空間」。以下全作品のプレイリスト




昨年以上に豪華なゲスト陣の前でのプレゼン。学生たちが委縮するかと思えばさにあらず。総じて完成度の高い秀作ばかり、堂々とした発表だった、と言えます。ひと月、しかも他の多数の課題と並行しての制作としては、かなり高レベルの作品群。大学2,3年のネットワークアート初等教育(首都大インダストリアルアートは2年までネットワーク系の講義が皆無です)に、ViZiMOが最適なプラットフォームだということも再確認できました。このあたり、近々まとめて論文化する予定です。予定は未定。

では以下に、偏見まじりのwtnv的ベスト4をご紹介。おそらくゲスト講師のみなさんは、各々全く違う作品を選ばれると思います。ぜひすべての作品をご覧になってください。

「不思議の国のドミノ」高田百合奈





「トキをカケル」髙木健史




「ひとりかくれんぼ」スズキカオリ




「ははは!人がゴミのようだ!」庄司りか




最終的に映像にまとめる、ことが課されているので、セットを作ってキャプチャして編集、という作品にどうしても人気が集まりますが、果敢に「三重苦(ゲスト森川さん談)」・・・つくる、撮る、うまくなる・・・を背負う、インタラクティブなゲーム空間制作に挑んだ学生も多数いて、講師としては嬉しかった。ゲストの皆様、そして学生たち、本当におつかれさまでした。

ゲスト(順不同)
  • 3Di株式会社 箱田雅彦
  • 株式会社博報堂  CMプランナー  千田光昭
  • 株式会社ベネッセコーポレーション 教育事業本部 赤ペン・指導サービス部 基盤開発ユニット  加藤直之
  • 株式会社ベネッセコーポレーション 教育事業本部 デジタル事業開発部 プラスアイシステム開発課 八塚絵里
  • 株式会社ムームー  代表取締役 森川幸人
  • 株式会社メルティングドッツ  CEO 浅枝 大志
  • 株式会社マイクロビジョン 代表取締役 青沼実
さて、総評で話したように「映像作品」としてのレベルが、昨年に比べて高かったのは確か。上のラインナップにもその傾向があります。しかし、昨年受講した四年生の印象は「完成度は今年のほうが高いけれど、バリエーションは昨年のほうが豊かだった」とのこと。一年前の先輩の作品をYouTubeやblogで自由に閲覧できることのメリット・デメリットが顕れています。また、最初の課題がGoogle Earthを用いた架空旅行記ムービーの制作だったことも影響しているでしょう。このあたり、講師自身が持つリアルタイムな興味の対象(たとえばこの仕事が象徴的)が映し出されていて、教育の難しさを実感しています。

来年はどうしようかなと思案中。こういうのやりたい、というご意見歓迎します>来年の三年生。(wtnv)