大山顕・石川初・渡邉英徳のマッピングナイト3,のレビュー記事

8/19に東京カルチャーカルチャーで開催された,大山顕・石川初・渡邉英徳のマッピングナイト3のレビュー記事が@niftyのサイトに掲載されています.


マッピングナイトは過去に3回開催されました.以下はそれぞれのTogetterまとめ.


あっという間でしたが,一年に三度おこなったことになります.今回は参加型にしようということで,さくらマッピング以来愛用し,既に枯れた技術になりつつあるマッピングシステムをつかったイベントにしました.というか,昨年夏の第一回の打ち合わせからその趣旨だったはずですが,毎回各自の自己紹介(プレゼン)が楽しすぎ&充実しすぎて時間切れになってしまっていた,というのが正確なところ.

このマッピングシステムにはジオコーディング(文字列を緯度経度変換する)技術を使っています.さくらマッピングを開始した2006年ごろは,GPSを装備したケータイがまだ普及していなかったため「GPS情報ナシでさくらの画像を地図にプロットするにはどうするか」について思案した結果,実装されたものです.Google Maps APIと東大空間情報科学研のジオコーダを併用しています.後者はもう閉鎖されてるみたいですが.

いわば「苦肉の策」としてジオコーディングをつかったマッピングシステムには,瓢箪から駒というべきか「“その場”にいなくても地図に投稿できる」「思い出の場所,記憶のなかの場所にもマッピングできる」というメリットがあります.イベント会場において,同時・同場所のできごとを体験しながら,非同時・非同場所の記憶を共有できることになる.写真のExifヘッダに撮影日時が入っていれば「過去のどこか」に写真を載せることも可能.

GPSは絶対的な位置と時間を指し示し,ジオコーディングは「人の意識や記憶のなかにある位置と時間」を指し示す.これらは相補的な技術です.(wtnv)