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Showing posts from February, 2016

ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践

お世話になっております、D3原田真喜子です。

平成18年に同大学システムデザイン学部インダストリアルアートコースに入学し、早10年経ちました。 


卒業制作「Independence Archive of Bangladesh」
修士研究「Web集合知における特徴語抽出と感情メタデータ付与による概念体系の視覚化」 博士研究「ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践」

 をテーマに掲げ、学んできました。 


情報社会と呼ばれる現在、私たちは「メディア(媒体)」を通して情報を獲得します。 日本国内において、やはり情報を統括するのはマスメディアでしょう。 しかし、ソーシャルメディアが普及した現在、このコンテンツからマスメディアでは網羅できないニッチな、しかし諸課題の本質を訴える情報を 見いだすことができます。 このように、マスメディアでは取り上げられないような情報を扱うメディアを「オルタナティブメディア」と呼びます。 つまりソーシャルメディアはオルタナティブメディアの側面を持つと考えられます。 


しかし、ソーシャルメディアの情報受発信を支援するWUIは、即時性・話題性を重視したうえ、ユーザ間のプライベートなコミュニケーションを支援するものとして設計されてきました。 さらに、そのWUIは定式化する傾向にあります。 この場合、ユーザのメディア・リテラシーの程度によっては、「マスメディアでは網羅できないニッチな、でも諸課題の本質を備える情報」を持つコンテンツが適切に伝達・理解されないことが懸念されます。 また、オルタナティブメディアの側面からソーシャルメディアを見た場合、特定少数のためのメディアとして理解されがちであったオルタナティブメディアに「一般市民の参加」を促すことが期待されています。


そこで、私はこの課題を補うために「ソーシャルメディア・コンテンツの意識化を促進する情報デザインの創出とオルタナティブメディアの実践」を研究テーマとして掲げました。


本研究では、ソーシャルメディア上の「つながり」と「集合知」について、これらの特性に影響を与える「ユーザの感性」に着目する情報デザインの創出・実践・公開・検証を通して、ソーシャルメディア・コンテンツの意識化にアプローチしました。
ここでは「足湯のつぶやきBOT」「…

ウェザーニューズにて卒業・修了制作展紹介

ウェザーニューズ「SOliVE24 ch」にて,卒業・修了制作展「mix juice展」が紹介されました.キャスターの宇野沢達也さんがご来場され,その翌日に放映されたものです.10分を超える時間を割いて,詳細にご説明いただいています.本当にありがとうございます!

「押韻」の歴史的変遷と現代における「ライミング」活用の架橋

こんにちは、修士2年の岸岡信伍です。
今回は、修士研究の紹介をさせていただきます。

みなさんは「ライミング」という言葉はご存知でしょうか?
あまり身近な言葉ではないかもしれません。
では、「押韻」という言葉はどうでしょう?
「押韻」は「ライミング」を日本語にしたものとされていますがこちらもピンと来ないかもしれません。
一応みなさんは「押韻」を学校教育で漢詩の勉強をするときに一度習っているはずです。
偶数句末で同じ音の漢字が置かれるだとかそういうものです。
「押韻」は“詩歌などで,同一または類似の音韻をもった語を一定の箇所に用いること.韻を踏むこと”とされており漢詩だと「深(しん)」「心(しん)」「金(きん)」「簪(しん)」のような(in)の音で共通するものが韻だということになります。
日本語の場合は
 ・おとな(ooa)
 ・ことば(ooa)
と、(ooa)の母音が共通しているこれらの言葉が韻であり、韻を繰り返し用いることが韻を踏む「押韻」ということになります。
学校で扱う「押韻」が漢詩のみであることからも、韻を踏むという表現は日本の文学ではあまり活用されず顕著な発展をみせていません。
一方、欧米言語で「ライミング」はシェイクスピアの時代にはすでに確立されており、現在の活用の幅は文学だけでなく歌謡曲、童謡、さらに教育とかなり広いものになっています。
ところが、1980年代にヒップホップミュージックが輸入した後、ラップで韻を踏むことを「ライミング」とし、日本語での韻表現は発展していきます。そして現在の日本語ラップでは韻を踏むことは当たり前になっています。
私の研究の目的は、日本で定着しなかった「押韻」と、日本語ラップで当たり前に活用されるようになった「ライミング」を結びつけて論じることです。

このブログでは論文の構成についてざっくり説明させていただきます。

 第2章では、九鬼周造氏の「日本詩の押韻」を主な関連資料としてヒップホップミュージック輸入以前の文学における日本の「押韻」の変遷を辿り、「押韻」を再解釈しました。日本で「押韻」は定着しませんでしたが、文学で活用するための試みは何度かされていきました。「日本詩の押韻」では、日本の「押韻」の歴史的事例と欧米言語の韻表現の事例から、日本語詩における「押韻」発達の可能性と採用のための考慮について論じられています。

 第…

少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践

少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践 こんにちは! 新疆ウイグル自治区ウイグル族出身のM2のグリズバ・パリハティです。 これから私の研究について説明させていただこうと思います。 わたしの研究テーマは「少数民族の情報を発信するためのウェブデザイン・アクティビティの実践」です。 皆さん、ウイグルってご存知ですか? たぶん知らないと思います!涙

アニメーションするWebボタンがユーザに与える効果の検証

こんにちは.修士2年の五十嵐祐真です.
論文執筆,修論発表を終えまして,残りはネットワークデザインスタジオの展示を残すのみとなりました.

私は,修士課程に入ってからアニメーションするボタンが人に与える効果を明らかにする研究を行っていました.そこで今回は締めくくりとして,2年間でたどり着いた結論ではございますが,研究内容をまとめます.

研究タイトルは「Webボタンにおける3D・アニメーション表現の効果検証」です.


まず最初に背景を説明いたします.
Webサイトを作るとき,自分の感覚のみで作る人もいるかと思いますが,大抵の場合,何かを参考にして作るかと思います.

そのとき,制作する上でのガイドラインやノウハウはwebでも本でもたくさん調べることができます.

例えばレイアウト,配色,デザインの原則などは調べるとたくさんでてきます.
レイアウトを調べたところすぐに以下のような情報を得ることができました.


(出典 http://liginc.co.jp/designer/archives/6154)



次に,現在のWebサイトの数をみてください.
このグラフは,株式会社日本レポジトリサービスのデータより作りました.
青い線は教育機関・法人など組織が使用しているドメインで,赤い線は個人,団体であればいくつでも登録できるドメインです.横軸は年で,縦軸はドメイン数となっております.


ドメイン数の遷移

このことから,Webサイトの数は年々増加していることが読み取れます.
そしてこういう状況では,結論から言ってしまうと,Webサイトを差別化させるために,動的表現を用いられることが増えてきております.


これは,評価されているサイトを分析したことからわかりました.
ということで,簡潔ではありますが事例 調査のまとめをいたします.


分析したのはWebsite of the Yearから40件,Webグランプリから25件です.
Website of the Year(http://www.cssdesignawards.com/woty/)は世界各国のWebサイトがノミネートされているコンペで,Webグランプリ(http://award.wab.ne.jp/)は日本の企業サイトのコンペになります.

分析したところ,アニメーションを多用した多くのサイトを見つけることができました.
背景,コンテン…

公的データを用いた被災地復旧の経年変化の可視化

こんにちは、B4の菊池月子です。

展示内容紹介ブログも終盤に近づいて来ました。

私で学部生の投稿は最後です。次以降は修士のみなさんによる紹介になります。
12日まで引き続きよろしくお願いします。


私は、
公的データを用いた被災地復旧の経年変化の可視化手法について研究しました。

この研究を始めようと思ったきっかけは、
ハンス・ロスリングのTEDtalkを見たことでした。

この映像の中で、彼は壇上から3択問題を投げかけます。
世界の貧富の差や、健康福祉の格差の現状についての問題です。

会場の人々は、
ほとんどの問題で選択肢の中から
もっとも状況を悪く描写したものを選びます。

しかし、その問題の正解(=現状)は、
もっとも状況を良く描写したものでした。


これを受けて、 ハンス・ロスリングは 「世界の貧富の差や健康福祉の格差に関して、  多くの人々は世の中のことを現実よりも悪い状況に捉えている。」 「最悪のところを基準に考えていて、多数派を見落としている。」 と言います。
私も、会場にいる 人々と同じ選択肢を選び、
彼が指摘するような思い違い・勘違いをしていました。


私はこの体験を通して、

私たちが今まで
格差の是正や支援を喚起する手法 として 
格差の程度や支援が行き届いてない事柄を強調することで
人々に強く認識させ問題意識を持たせるという手法 をとってきたため、
悪い側面に関する情報ばかりが強く記憶に刻まれ、
現状を正しく把握出来なくなってしまったのではないかと考えました。

この気づきから、
私たちにとって一番身近である東日本大震災復興支援に関して
正しい理解を促す、現状を伝える手法について研究しました。

正しい理解を促すために、
・未整理のデータを  経年変化が分かるようにまとめる ・今までの側面と  対になるポジティブな側面にも目が行くようにする
この二点を実現させるコンテンツを制作しました。

データは、
復興庁「復興の現状と取り組み」 2014年1月~2015年11月