週報20160602

 はじめまして、学部4年生の山浦です。
 今日はゼミの予定でしたが、諸事情により順延となりました。渡邉先生のお顔を見られるのは来週に持ち越しです…。また、今日は研究室に4年生用の棚が入りました。どしどし活用してきたいと思います!





話題は変わりますが、先月28、29日の二日間にて新潟県魚沼市横根地区への出張に参加させていただきました。今回行ったのは田植えの体験と、伝統行事「しょうぶたたき」のお手伝いです。
田植えは昔ながらの道具を使ってマス目を作り、手で植えていきました。
横根地区の男性陣が勢揃いで、まさにオールスター!といった出で立ち…
皆さんも近年は機械式が主で、手植えは久しぶりとのことでしたが、それでも植えるのは僕らの倍以上の早さ!!あっという間に植え終わりました。
田んぼは横根地区の皆さんのご好意で一反分お貸ししていただきました。普段、東京にいる僕たちの代わりにお世話までしていただくことになります。しかし「植えておしまい」ではなく、夏の草取りや収穫と、きちんと最後まで携わりたいと思います。


「しょうぶたたき」という行事はしょうぶとよもぎをまとめた束を子供たちが持って練り歩き、出会った人のお尻を叩く行事で、健康祈願を目的としています。
実はこの行事は約50年ぶりに復活した行事なのです。少子化に伴って一度は消えてしまった行事ですが、今年に入ってから地区の子供たちが増えたとのことで、復活するに至りました。限界集落と呼ばれる地域で、子供たちを主体とする行事を復活することが出来たこと、それに関われたことをとても嬉しく感じます。この行事が今回限りではなく、これからも続いていくように力添えができればと思います。

僕は昨年度と合わせて今回で2回目の横根地区訪問となりました。行く度に驚かされることは、横根の皆さんが僕たちと非常に近い距離感でお話ししてくださることです。
僕たちは外部の人間ですが、横根地区の皆さんは 集落の一員として接してくれている気がします。今回、田んぼをお貸しいただいたことも、この研究室の学生が集落にとっての他人ではなくなっているからなのだと実感しました。
今回の田植え体験では、田んぼの管理を横根集落の方にお任せする代わりに、外部の人間である自分だからこそ出来ることをしなければと感じました。
まだ新参者の僕ですが、これからも先輩方と一緒に横根集落での活動に関わっていきたいと思います。




今回は僕の研究についても少しお話しさせていただきたいと思います。
僕は地域愛着を大きなテーマに据えて研究を進めています。まず、地域愛着のためにはどうすればよいのかを考えてみたところ、足を運びたくなる場所、見ていたい風景がある場所を増やすことが必要なのではないかという考えに至りました。
皆さんは自分が住んでいる町をどのくらい意識して生活していますか?出勤通学時や、買い物など、住んでいる町の中を移動する機会はたくさんありますが、そういった移動中は自分の周りの景色、環境はあまり意識するものではありません。
しかし、移動時間というのは周りを眺めてみるのにとても良い時間です。
この時間を活用し、それまで意識していなかった景色や、これまで行ったことのない場所の発見を促していけるようなものを作りたいと考えています。
最終的にどのような形式になるかはまだ固まっていませんが、今現在は移動を促すような先行事例や表現方法を調べ、自分なりの手法を見つけるよう勉強しています。

次の週報ではより具体的な案を報告できるように頑張っていきます!