20170207

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周囲の人々の属性に応じた画面制御システムの制作

 こんにちは、学部四年生の中原です。自分は卒業研究で「周囲の人々の属性に応じた画面制御システム」を製作しました。



 近年街頭でよく見かけるようになったデジタルサイネージ(液晶広告)は、静的広告に対し動的な表現が可能である分、設置費用が高いため限られた枠の大きさで効率良く通行人の注意をひく必要があります。また街頭広告の宣伝効果は、市場自体の伸びは確認できますが、実地での宣伝効果はデータ化されてきていません。それらの問題の解決方法のひとつとして、広告の周囲にいる人々の属性データの取得が挙げられます。本研究ではそれらの機能を実現しうるシステムとして、Beacon を用いた周囲の人々の属性検出を行い、さらにそれら取得した属性情報を用いることでインタラクティブな画面制御が行えると考えました。

 仕組みとしては、ユーザーが自分の携帯端末にBeacon発信機能の対応アプリを入れておき、そこに自分の属性情報を設定しておきます。サイネージ側で、近くにいるBeaconの信号を受け取り、そこに設定されている情報を読み取り、画面に反映させます。Beacon技術を利用することで、情報の送受信のシステムが単純化され、特にインターネットに繋がずともシステムを利用することが可能になったり、既存のアプリに発信機能の追加が容易になるのではないかと考えました。

 また、これらのシステムを完成させたのち、具体的なシステムの用法として「産業連携センターPlanT」のフロアマップの製作を行いました。

これは設置されているフロアマップの画面に近づいた人が「どこの国の人か」に応じてマップの説明の言語を切り替える、というものです。他にも文字が小さいと読みにくいという設定をしている携帯端末に対しては文字を大きく表示したりなど、ユニバーサルデザインへの応用を行いました。

このように、どういった属性情報を何のサイネージに反映させるか、で様々な応用が可能なシステムを製作できたのではないかと思います。
 今後の展望としては、現在日野市役所の方々と「PlanT」での実運用実験に向けミーティングを重ねています。今年の6月を目処に「特定の施設での応用方法」について今後も研究を重ねていき、ゆくゆくは街頭での実運用まで持っていきたいと考えています。自分は4月から首都大の大学院に進学しネットワークデザインスタジオにあと2年在籍する予定ですので、様々なプロジェクトを通じどんどん吸収していきたいと思います。


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これから渡邊研に入ってくる後輩へ

渡邊研では目的・手法・検証・結論のロジックのもと考え方をまとめて、「なぜそれを作ったのか」、「その研究で何が分かったのか」を突き詰めることができます。一年間、ゼミで受けたフィードバックについて考え抜くことで、それらを考える力を身につけることができます。

ただ、一つ気をつけてほしいことがあります。
考えている途中で「まだ作るものが完全に決まってない」からと言って考えるだけで立ち止まってしまわないようにしてください。(自分は完全にこれでした)

とにかく考えながら何かしら製作しましょう。具体的なものがあればはっきりとしたフィードバックがもらえるので、なかなか決まり切らないアイデアなども前進することができると思います。(当たり前のことを言ってるように見えますが、気づいてないうちに意外と泥沼にはまってたりします。本当に)

自分は来年から二年間在籍予定なので、一緒にいろんなものを作りましょう!