日本バーチャルリアリティ学会論文誌Vol.14 No.2 2009に、渡邉英徳:著「コンテンツ志向の空間~三次元仮想世界の建築空間デザインメソッド~」が掲載されています。ちなみに表紙構成は同じく首都大の串山久美子さん。
「建築デモ」「デジタルデザインコンペ2007」「3D image database of Oscar Niemeyer」「SIGGRAPH Archive」などの活動、制作を通じて徐々にかたちを成してきた”三次元仮想世界の建築空間モデル”「コンテンツ志向の空間(Contents Oriented Space)」と、それを活用したデザインメソッドの提案を行っています。また、実世界の建築デザインメソッドとして、wtnvが東京理科大学大学院在籍中、研究に参加していた「スペースブロック」を参照しています。そういう意味では、これまでの活動の集大成的な位置付けになります。
詳細については論文を読んでいただきたいところですが、とりあえず「コンテンツ志向の空間」の空間モデルを以下に掲載しておきます。
自分の場合は実務家教員として首都大の准教授になったため、研究者としてキャリアを築いてきた方々とは違い、査読付き論文誌への投稿・採録ははじめての経験でした。そのうち慣れっこになるのかも知れませんが、はじめての作品発表・商品化・展覧会などと並び、自分的にはちょっとした記念です。
本文の謝辞でも触れていますが、執筆にあたりご協力いただいた大和田茂さん、羽尻公一郎さん、白井暁彦さんに感謝いたします。(wtnv)