Google Waveでプチゼミ

いよいよ来週に迫ったSIGGRAPH ASIA 2009、Sketchesの発表についての打ち合わせを、きょうはGoogle Waveを使って行いました。本来はGoogle docs + チャットで行うはずだったのですが、サーバトラブルにより急遽Waveに切り換え。参加者はwtnvと原田(鈴木)真喜子さん、そのあと高田健介君。



先日、坂口トモユキさんらと試したときには、正直「?」な印象だったGoogle Wave。しかしひとたび実際の「用事」に使われると、その威力を発揮します。チャットを使った会話では、相手の発言との「間」を測りかねたり、お互いの文章量の差で押し引きが生まれたりします。その点、相手のタイピングを「リアルタイム」に追従できるGoogle Waveは、相手の出方を観ながらこちらの発言を書き進めることが可能で、より日常会話的です。まさに対面のゼミを行っているかのようでした。十分「使える」レベルです。

利用においては、やたらとスレッドを増やさず、参加者各々が”一件の”書き込みを編集しながら、徐々に書き進めていくのがよさそうです。スレッドを分岐させすぎると一覧性を喪うとともに、話題が収斂しにくくなるきらいがあります。その他、使い手の創意工夫でさまざまな活用法が生まれそう。

本日の午前中は、ウェブ学会シンポジウムにtwitterで参加しました。先日のこたつ問題シンポGCAD137「起想転街」の講評会でも感じたことですが、猛スピードでリニアに流れるtwitterのタイムラインは”書き手の意思”の残留性に欠けています。とにかく流れてしまう。その点、Google Waveは、リリース元が言うとおり「メールとチャットのいいとこ取り」で、スピード感とアーカイブ力の両方を備えています。矛盾するふたつの時間性を持っている分、使い手のスキルの優劣が顕著にあらわれるとも言えますが。ともあれ、今後もゼミや課題等で活用していく予定。(wtnv)