デジタルアースを用いたドローンマップ&アーカイブによる風景資産の活用

こんにちは!B4の渡邉康太です。
1年間の締めとして、卒業研究について紹介します。


卒業研究


「デジタルアースを用いたドローンマップ&アーカイブによる風景資産の活用」
このテーマで1年間研究・制作をおこないました。

ちなみに、皆さんは「ドローン」をご存知でしょうか?

知らないという方のために少し説明します。


一般的なドローン

ドローンとは無人航空機のことを指します。

定義を書くと長ったらしくなってしまうので割愛します(笑)

測量や農業、配達など様々な分野でドローンの活用・研究が進んでいます。

テレビでもドローンによる空撮映像がよく見られるようになりました。
これらに加えて、町おこしにドローンを活用する地域もあります。
その代表的な地域が徳島県那賀町です。

那賀町ではドローンを使って以下の取り組みをしています。

・ドローン体験会(11月に自分も参加させていただきました)
・林業への活用
・鳥獣被害対策
・実証実験
・那賀町ドローンマップの配布
・空撮アテンド


11月のドローン体験会 赤いマルの中にドローン

那賀町についてさらに詳しく!」という方は是非こちらもご覧ください。

那賀町ドローン推進室
2017年11月の週報(那賀町でのフィールドワークまとめです)
※クリックで各ページにとびます

自分は那賀町の取り組みの中でも「那賀町ドローンマップ」と「空撮アテンド」に着目しました。




那賀町ドローンマップには風景が綺麗で飛行可能なスポットがまとめられています。
紙媒体なので、誰にでも利用可能です。
一方で、周辺情報の詳細さ、ドローンに適した情報配置に課題が残ります。
これらの課題解決を通して、ドローンマップ&アーカイブによる風景資産の活用を検討します。


手法

周辺の地形やドローンの高度を表現するためにデジタルアース版ドローンマップを制作しました。
組み込んだ機能は主に3つあります。

1つ目は現地で撮影した全天球画像を球体外側に貼り付けて表示する機能です。

球体をまわしながら、周辺の状況を確認することができます。


上:元の全天球画像 下:全天球画像を貼り付けた球体


2つ目は地形強調です。

飛行スポットの起伏は、ドローンを操縦する際に重要な要素となります。
強調することで地形の特徴を掴みやすくします。


飛行スポット「わかすぎ天国」の地形強調度別

最後に高度に応じた空撮データ配置です。
空撮データの撮影位置を視覚的に伝達することを狙いとしています。

高度に応じた情報配置
那賀町の方々のフィードバックも取り入れながら改善し、本コンテンツの公開を目指していきます!


後輩のみなさんへ

現在、みなさんはSNSなどを通して多くの人との繋がりを持っていると思います。
遠く離れていても、ことばを聞き、ことばを届けることができます。

ですが、そんな時代だからこそ


「直接人と会う価値」


このことを大事にしてください。


自分はこの1年間で強く実感しました。

遡ること昨年の7月。
那賀町ドローン推進室の代表の方とドローンのトークイベントで直接お会いしました。
その時ほど「新しいことが始まるワクワク感」を感じたことはありません。
その時が無かったら、今ある那賀町の方々とのご縁も無かったかもしれません。

直接会わなければ得られないものは必ずあります。ソースは僕です。
そして、会うまでのきっかけはネット中に転がっています。
みなさんが行き詰まった時、そのきっかけから勇気を出して「直接会うこと」に繋げてみてください。
きっと面白い方向に転がります。


この1年間、多くの人と巡り会えたことに感謝します。ありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願い致します!