2021年3月11日,私たちは東日本大震災から10年を迎えます。東京大学大学院 渡邉英徳研究室は,岩手日報社と共同で,震災から今日まで,被災者が歩んできた生活再建に至る物語をつたえる可視化コンテンツ「忘れない:震災遺族10年の軌跡」を公開しました。
「忘れない:震災遺族10年の軌跡」は,2つのコンテンツで構成されています。
「生活再建マップ」
- ご遺族へのインタビュー内容をもとに,被災後10年間の移動とできごと,住居種別・転居回数をデジタルマップ上で可視化したコンテンツです。
- https://311stories.archiving.jp/
「言語分析」
- ご遺族へのインタビュー内容を機械学習で分析,被災後10年間の住居種別・転居回数にまつわる困りごと・心理状態の変化などを可視化するコンテンツです。
- https://311narratives.archiving.jp/
さらに,2016年に公開した「忘れない:震災犠牲者の行動記録」もアップデートし,同時に公開しています。犠牲者の実名を,ご遺族の許諾を得て地図上に表示しました。
- 岩手県における犠牲者の,地震発生時から津波襲来時までの避難行動をまとめたデジタルアーカイブです。
- https://wasurenai.mapping.jp/
以下のビッグデータ可視化コンテンツも併せてご覧ください。
- 震災発生後24時間以内につぶやかれたジオタグ付きツイートのデジタルアーカイブです。
- https://tweet.mapping.jp/
- 震災発生翌日までのウェザーニューズ「減災リポート」のデジタルアーカイブです。
- https://311report.mapping.jp/
- 新聞記事,報道写真,テレビ報道,ジオタグ付きツイートなどをまとめた多元的デジタルアーカイブズです。
- https://shinsai.mapping.jp/
東日本大震災から10年が経過し,私たち一人ひとり,そして社会全体で共有してきた災害の記憶は,徐々に薄れつつあります。過去の災いの記録と記憶を再表現し,未来につないでいくデジタルアーカイブを,次なる災害に備えるために,ご活用いただければ幸いです。