修士課程2年平澤彰悟です。
2023年6月26日から2023年7月2日にコソボで開催されたFOSS4G 2023に参加してきました。
FOSS4Gとは
FOSS4GとはFree Open Source Software for GeoSpatialの略で、オープンソースの地理情報ソフトウェア(GIS)群です。(参考: 北海道地図株式会社)
FOSS4Gに関する最新情報や活用事例などが発表・共有される場として、年に1回のペースで国際会議FOSS4Gとして開催されます。
2023年はコソボで開催され、筆者はこのカンファレンスに参加してきました。
発表内容
今回のFOSS4G 2023では自身の修士研究に関するワークショップ(2時間), 口頭発表(30分,5分)を行いました。
ワークショップには民間のエンジニア、国連職員、大学教員など様々なバックグラウンドを持つ方々に参加していただきました。
自身の研究を端的に説明すると、Raspberry PiとOSS、オープンデータを用いて持ち運び可能な地図サーバーを作り、災害環境下といったオフライン環境でも地図へのアクセスを可能にするシステムを設計するというものです。
実際に手を動かし、体験してもらうことで、自身では予期していなかったトラブルが多々発生しました。
ワークショップ中のトラブルやハプニングは、悲観するものではなく、自身の研究において、次に何をクリアにしなくてはいけないかを示す指針となります。
発生したトラブルはGitHubリポジトリのIsuueにまとめることで、あとから振り返りが行えるようにしておきました。こうすることで、刻一刻と変化するワークショップ中のトラブルや気付きを逐一メモとして残すことができました。
https://github.com/unvt/portable/issues/23
今回のワークショップには、国連職員や凄腕のエンジニアなど各分野の一流が集結していました。自身の研究に対して、建設的なアドバイスをしてくださる方々ばかりで、日頃とは違った角度で自身の研究を見つめ直すきっかけとなりました。
著名な論文やニュースで名前を見るような偉大な方々が自身の研究に興味を持ってくれて、アドバイスまで頂けるこの環境に身を置けたのは、自身にとって本当に貴重な時間でした。
皆さん紳士的で優しく、気軽に話をさせていただけるFOSS4Gコミュニティの空気感は本当に居心地がよいなとしみじみ感じます。
今回のFOSS4Gで得たフィードバックをもとに、修士論文執筆を頑張っていきたいと思います。