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【イベント報告】「日本生協連ピースアクション in ナガサキ」にて「ミライの平和活動」企画を開催しました

はじめに

2026年8月7日、長崎原爆被災者協議会の会場にて、「日本生協連ピースアクション in ナガサキ」の一環として、渡邉研究室メンバーによる企画「ミライの平和活動」を開催いたしました。

当日は子供から大人まで約20名の参加者の皆さんにお集まりいただき、終始熱心にプログラムへご参加いただきました。本記事では、当日の2つの大きな企画(講話&シンポジウム、平和教育ワークショップ)の様子をご紹介します。


1. 戦後生まれの語り手とデジタルアーカイブでつなぐ「継承」(企画:森吉蓉子)

このセッションでは、『長崎の鐘』の著者・永井隆の孫にあたる、語り手の永井徳三郎さんをお招きし、被爆体験講話と、デジタルアーカイブを組み合わせたワークショップを行いました。

講話では、永井隆のとにかく明るかったという性格、病気や壮絶な被爆体験、後世に残した『如己愛人』という言葉、妻である緑(みどり)の死だけでなく、徳三郎さんの父・誠一(まこと)さんの体験も語られました。

講話の後は、戦後生まれの語り手を記録したデジタルコンテンツ「語り手のアーカイブ」を使います。会場の皆さまに「なぜ徳三郎さんは語り手となったのか」「徳三郎さんは何を思い、伝えたいのか」を、視覚資料とともに読んでいただきました。

最後に、質問の時間も取りながら、渡邉先生を交えた徳三郎さんとの鼎談を行いました。語り手の口承とテクノロジーがどう響き合うのか、活発な議論が交わされました。

今回は、カラー化写真サイト「被爆と家族」も公開しています。永井隆とその家族の写真を前に、「撮影当時の如己堂(※永井隆が晩年までの数年間を過ごした離れ家)の状態はどうだったか」「被写体の人物の奥行きをより感じられる」「親子で何を話していたんでしょうね」など、カラー化によって新たな対話が生まれました。

◆「白黒写真のカラー化でたどる 被爆と家族」https://storytellers-family.studio.site/

  ☆制作者(森吉)による noteの紹介記事はこちら

◆ニュースでも取り上げられました(長崎国際テレビ「デジタルで考える戦争「ピースアクション in ナガサキ」核のない世界への思いを共有」8月7日)

https://news.ntv.co.jp/n/nib/category/society/nib762c2af20474285b9a5d417cf306b32


2. 平和教育ワークショップ「From Headlines to Heartstrings」(企画:ガルギ・グチェ、村山美耶子)

続いて、ワークショップ「From Headlines to Heartstrings ニュースのヘッドラインから心の琴線へ 〜共感を育み精神的な重苦しさを軽減するために、ゲーム要素を取り入れた平和教育ワークショップ〜」を行いました。

現代のメディアで流れる戦争や紛争のニュースは、政治や国境、犠牲者数といった「マクロな視点(統計・データ)」で語られがちです。しかし、こうした抽象的な数字ばかりを目にしていると、かえって「人間の悲劇」としての感覚が薄れ共感を失ってしまったり、過剰な悲惨さに心が疲弊してしまう「同情疲れ(心理的消耗)」に陥ったりするという課題があります。

本ワークショップでは、参加者が自らスマートフォン等で検索したニュースの言葉(マクロ視点)と、被爆体験や一人ひとりの日常・生のストーリーに触れて得た言葉(ミクロ視点)を抽出・比較しました。「数字や無機質なデータ」から「一人の人間の想いや感情」へと視点を転換させることで、参加者が無力感で心を閉ざしてしまうのを防ぎながら、他者と思いを分かち合い、共感を深める60分間のプログラムを体験していただきました。

おわりに

参加してくださった20名の皆さん(子供たちも大人の方々も!)が、模造紙を囲んで議論したり、真剣な眼差しで講話に耳を傾けたりする姿がとても印象的なイベントとなりました。ご参加いただいた皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました!