「記憶の解凍」 ARアプリ公開


東京大学大学院情報学環 渡邉英徳研究室は、AI技術を活用してカラー化した“戦前の広島”の白黒写真を、地図・AR(拡張現実)ビューに表示する「記憶の解凍」ARアプリを公開しました。

私たちのチームはこれまでに、数百枚の白黒写真をAI技術でカラー化し、さらに、被爆者との対話を重ねて色を補正することによって、過去の記憶を辿る旅を続けてきました。最新技術と、被爆者・若者たちのコミュニケーションが組み合わさることで、これまで凍りついていた記憶が「解凍」され、よみがえります。

カラー化された過去の写真は、私たちの心のなかに、これまでにない感情を喚起します。その写真が、アプリを通して、現在の広島の風景に重ね合わされるとき、私たちの眼の前には、切り撮られた過去の日々につながる、時の窓が開きます。


本アプリは、渡邉英徳教授とともに活動を進めてきた、広島市在住の庭田杏珠さんとのコラボレーションによって制作されたものです。

アプリダウンロード(無料):
  • App Store / Google Playにて、キーワード「記憶の解凍」で検索
  • ウェブサイトからダウンロード
制作チーム:
  • 原案・カラー化・アプリ作成:渡邉英徳×庭田杏珠
  • 考証協力:濱井德三、ヒロシマ・フィールドワーク実行委員会
  • 写真提供:濱井德三、今中圭介、緒方昭三、片山曻、諏訪了我(浄寶寺)、高橋久、多田良子、本田美和子、広島県立文書館、広島市公文書館、アメリカ公文書館(撮影:尾木正己)
  • タイトルロゴデザイン:秦那実
  • カラー化技術提供:早稲田大学 石川博研究室
  • 平和記念公園(爆心地)街並み復元図提供:中国新聞社